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第6話 冬花の問題
(ふむ……これが……)
仕事を終えた銀二(in冬花)は、まっすぐ家に帰らず――冬花の自宅最寄り駅近くにある、カフェに来ていた。
目の前にフルーツが乗ったタルトがあるのだが――猫が苦手としている柑橘類・オレンジもある。
(猫のときはこのオレンジが苦手だったが、人間である今のオレなら食えるんじゃねーか……)
タルトに鼻を近づけ、クンクンと匂いを嗅ぐ(二十代半ばの女性の姿である)銀二。
(匂いは悪くねぇな。よし……)
意を決して、フォークでタルトをグザッと突き刺し、大口を開けて食らいつく。
「う……うまい……!」
ファンファーレが聞こえてきそうなほど、感動した様子で目を見開く銀二。
(人間の身体ってすげーな! まさかあんなキツイ匂いしかしなかったオレンジを! こんなうまい食べ物に感じさせるなんて……!)
上機嫌に頬を緩ませると、ガツガツとタルトを頬張り―**************************
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