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第7話 銀二とジロー
(……ごはんに……ありつけない……!)
公園を出てから数時間後――冬花は途方に暮れていた。
エサをくれそうな人間は、すでに他の猫がマークしているためどうも気が引ける。
人としての尊厳に目をつむり、飲食店の裏のゴミを漁ろうとするも――大荒らされないようしっかり保管されているか、残飯を漁れそうな店はすでに他の猫が狙っていた。
(野良猫たちには野良猫たちの生活があって、それを私が邪魔したら……申し訳ないし。喧嘩になったら困るのもあるけど……)
食事調達を諦めた店のある路地をトボトボ歩いていた冬花の四本の足が、ふと止まる。
『――自分の許容量を上回る仕事量になれば、結果的に他の人間の仕事も増やす』
(なんで、山城さんの言葉を今思い出すの……?)
そう思うと同時に、胸の奥を締め付けられるような気まずさと――空腹による不快感が襲ってくる。
すると――視界の端に*******************
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