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私)ウッ…はっ!
寝苦しさから目を開けると辺りは無限に続きそうな芝生が広がっている。
私)こ、ここはっ…?
ゆっくりと立ち上がり周りを見回す。
しかし、空と緑の草しか見えず人の気配はない。
私)…はっ!ピクルッ?ルルアっ!どこにいるの?
先程まで一緒にいたはずのピクルとルルアの姿が見えない
私)ッ…ルルアっ!ピクルッ!どこにいったのっ?私を置いて行かないで!また、また1人になっちゃうっ
大きな声を出しても応答はなく、ただ声が響くだけだった。
私)ねぇっ、ねぇ!また、また私を1人にするの…?嫌だ、やめてよ!
段々と意識がなくなっていく感覚が私を襲う。
私)いやだ、もうあそこに、いきたく、ないよ
恐怖が限界点に達する。
私)ピクルッ…ルルアッ。ど……こ、
完全に目が閉じ、周りが見えなくなった。少しずつ引き込もうとしてくる闇が私の腕を掴んでいる。逃げようと思っても足が思うように動かない。
まるで、”植物”のようだった______
???)____こいつ____か?
???)____一応脈は____だけどねぇ
私)(誰かの、声がする。聞き覚えがあるような、)
私の近くで誰かが喋っている声が聞こえる。だが、なんと言っているか、はっきりとは聞こえない
???)___ーいっ
より近くで声が聞こえる。
???)おーーいっ!
私)はっ!
目が覚めると先程まで謎の男たちと戦っていた場所で、ピクルが私の顔を心配そうに覗き込んでいた。
私)わっ、私は何を、
ピクル)お前もうだいじょう、
ボコンッ
ピクル)いってぇッ!?
さっきまで遠くにいたルルアがピクルを押しのけ、こちらに近づいてくる。
ルルア)あ・ん・た〜!!意識が戻ったのね?!良かったぁ!
私)えっ、あ、はい。
ルルア)そんなことより!あなた、炎の能力者なのねっ!?そ・れ・も、青い炎っ!私まるで夢を見ているようだわ!
ルルアがワクワクした目をこちらに向けてくる。
私)青い…炎?
ルルア)そうよっ!あなたがあの男達をその力で倒してくれたのよ!
私)私が…?
ルルア)そうよ!
ピクルが立ち上がって右腕をさすりながらこちらに向かってくる。
ピクル)イテテッ、ルルアお前なぁ、
ルルア)ごめんごめんっ!
ピクル)まぁいいけどよ。そんなことより、お前さっきはありがとな!おかげで助かったぜ。
私)あの、私は一体何をしたんでしょうか…?
ルルア)あら…何も覚えてないの?さっきまで一緒に話してたのに、
私)えっ?
ピクル)何があったか教えておくか!
俺とルルアがピンチの時に隠れている場所からお前が飛び出してきて、いきなり青い炎をあいつらに食らわせたんだ!それはもう、めっちゃ綺麗な青色だったぜ。
それに、俺が見たことあるのは赤と紫の炎でさ、やっぱり青色は新鮮だったぜ。赤と紫の炎はどっちも強くてな、水で消火するのも結構大変なんだ!
ピクル)おっと、少し脱線したが、ざっとこんな感じだ!
私)私が、青い炎を出せるなんて
ルルア)ほらほら!話も済んだことだし?
ルルアが私を見つめる。
私)ど、どうしてこっちを見てるの?
ルルア)もう一度青い炎出してよっ!お願いっ!
ピクル)確かに、俺も出来ればもう一度見てぇな!
私)あの、そのっ、
ルルア)ほらっ!もったいぶらないで〜
私)その、、出し方が、わからないんです。
ルルア)えっ?
ピクル)じゃあ、さっきはどうやって出したんだ…?
私)分かりません。
ルルア)そんな〜、
ルルアがだらんと座り込む
ピクル)まぁまぁ、そんなこともあるさ!またいつか見れるかもだし、とにかく今は俺たちの家に急ごうぜ
ルルア)…それもそうねぇ、じゃ!いこっか!
ピクル)気持ちの切り替え早ぇな、
私)2人のお家、楽しみです。
ルルア)今日はご馳走ねっ!
3人並んで道を歩いていく。ルルアはスキップしながら歩き、私はそれをみて微笑んでいた。
ルルア)ピクル〜?そんな顔してどうしたの?
ピクル)ん?あぁ、いや、なんでもねぇよ
ルルア)そっか〜
一方、ピクルは何か考え事をしながら歩いていた。
ピクル)(青い炎か…さっきの男たちが燃えてた時、何か違和感があったんだよな。
普通の赤とか紫の炎は生物が燃え尽きるまでは燃えないよう、国王の力で能力に制限がかかっているはず。
なのにあいつの青い炎は男たちを燃やし尽くし、地面にも着火していた。
それに普通の赤とか紫の炎なら消火するのに時間はかからないのに、何故かあいつの炎消えるのにめっちゃ時間がかかったし、
あいつ…何者だ?____)