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短編小説 第1話 トイレットペーパー知りません?



突然だが今私 某大企業の営業マン鈴木尚は、危機的状況に居る。


トイレットペーパーが無い


「トイレットペーパーが無い!!!」


「うるさい知ってる!!黙れ!!」等と野太い声で怒鳴り散らかしてきたのは、田中宗介とかいう男だ。

因みに俺とこの男がトイレに囚われて恐らくだが早2時間経っている。

このおっさんはどうやらスマホを家に置いてきたみたいで肝心の俺に関してはスマホの充電がない。


「はぁ…どうします?」

「分かってたらとっくのとうに出てるよ」

この会話を繰り返すのもそう少なくない

クソッうぅ……………大企業勤めの俺がこんな目に会うとは…等とぶつくさ心の中で呟きながらもこの人気のない公園のトイレで人を待っている

「今どくらい時間経ってんだ?…」

「まぁ…多分2時間位だと思いますが……」

「てかこれさ…あんた無駄なプライド捨ててズボン履いてトイレットペーパー持ってきてよ」

「はぁぁぁ?!?!ふざけてんですか?!」

「プライド捨てたら大企業の社員なんかやってられっか!!ニートが!!てめぇが履け!」と怒り狂いながらそう言うとおっさんは

「しゃあねえだろ!おかんに怒られんだよ!大企業勤めだからって天狗鼻になってっと折って便座にぶち込むぞ!!」等とお互いみっともなく喧嘩し騒がしく喧嘩しているとカラスの声がなり17時を知らせるチャイムが鳴り響いた

俺とおっさんは同時に呟いた

       どうすっか………

べんじょにプライド

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