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休憩中ー続
この感情に気づいてしまった今、目黒はどうしようもなく渡辺のことが気になってしまっていた。
何かあるとき以外は基本的に渡辺から目が離れない。
このままではまずい、
そう思った。
気分転換に飲み物でも買いにいこう、
そう思い行動に移したとき事は起こった。
廊下
目ー(可愛かったなしょっぴー…ボーッ)
佐ーワッ!
目ー?!?!
目ーなんだ、佐久間くんか
目ー驚かせないでよ笑
佐ーなんだって…
佐ーじゃあ誰ならよかったの~?ニヤニヤ
阿ー佐久間。
佐ーうぉ!ビックリしたぁ!
阿ーはしゃぎすぎんなって言ったのに…。
佐ーいいじゃん、いいじゃん!
佐ーで?誰ならよかったの?
目ー別に誰がよかったとか言う訳じゃ…
佐ーほんとぉ~?
阿ーそういえばさっきさぁ
阿ー翔太となに話してたの?ニコニコ
目ーいや、別に…特になにも話してないよ?
阿ーウソだぁ~
阿ー絶対何かあったでしょ
目ーなにもないよ笑どうしたの笑
そう笑いながらも目黒の視線はあてもなくさまよっていた
やっぱり、
そう阿部と佐久間は確信した。
佐ー翔太と話してるときの蓮の反応スッゴいわかりやすかったけどなぁ
目ー…見てたの?
阿ーまぁ見させてもらってたよ
佐ー別に俺達責めてる訳じゃないよ?笑
阿ーめめがこの先困ることがあるなら相談のりたいなーって思ってるだけ
目ーもし…
阿&佐ーん?
目ーもし俺が…しょっぴーのこと…好きだっていったら…どうする…?
阿ーどうもしないよ?
佐ー相談のってやるくらい?
阿ーま、とりあえず?
目ーえ?
阿ー終わったら時間ある?
目ーま、まぁあるけど…
佐ーじっくり聞かせてもらおうじゃぁないか👓️
阿ー俺達が持ってる情報も教えるからさ!
目ー…
目ーお、お願いします…?
佐ーよっしゃきたぁ!
阿ーとりあえず、もう休憩終わるし戻ろ!
阿ー…ん?
佐ーどうしたの阿部ちゃん
阿ー…いや、なんでもない
佐ー蓮気をつけろよ?
目ーなにが…?
佐ー翔太のこと見すぎ!
目ーえ??
佐ーそのうち他の奴らにもバレるぞ
目ーそんなわかりやすかった…?
阿&佐ーうん、すごく
目ー息ぴったりだね
阿ーそーぉ?
佐ーなにいまの言い方!
佐ーあざとい警察です、逮捕ー!
阿ーやめろぉぉお
目ー笑笑笑笑
廊下ー同時刻
少し離れた場所で、足を止め彼らの話を聞く男がいた。
その男の名は
“宮舘涼太”
Snowmanが好きな方だったらご存じだろうが
彼は上品で、冷静。
そして礼儀正しい人物である。
その彼が人の話を盗み聞きしている。
普段の彼からは考えられないようなこの行為
これには理由があった。
佐久間の声が、廊下に軽く響く。
あの調子は、誰かをからかっているときだ。
阿部の声も混じる。
落ち着いたトーンで、場を整える役回り。
宮ー(……目黒か)
視線の先に、三人の姿が見えた。
目黒は笑っているはずなのに、どこかぎこちない。
言葉よりも、視線のほうが雄弁だった。
目黒の様子がおかしいことをなんとなく感じてはいた。
誰かをずっと見つめているのだ。
ーー誰を見つめていたんだ?
その答えを考える前に出てきた名前によって宮舘は考えることをやめざるを得なくなった。
“翔太”となにはなしてたの?
翔太。
この名前を自分の人生の中で何回聞いただろうか?
自分の妹よりも前から知っている存在。
幼馴染みというやつだ。
彼の考えていることは空気感でわかるしそれは彼も同じだろう。
では、なぜその幼馴染みの名前が彼らの中で上がっているのだろう?
ちょっとしたざわつきが胸をよぎった。
…
宮ー(いや、俺には関係ないな…)
そう彼は結論付けた。
これ以上、話を聞くのは野暮な気がして
この場を去ろうと決めた。
けれど、視線を逸らすタイミングが、少しだけ遅れた。
佐久間が笑って、阿部が何か言って、
目黒が小さく息を吐く。
その一連の流れを、
宮舘は最後まで見届けてから、静かに歩き出した。
——知らないうちに、何かが始まっている。
そんな予感だけを、残して。
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