「その、具体的にどんな、、、、?」
〈ヴーン、、、なんといったらいいか。まぁ簡単になっちゃったりするけど、各支隊が存在しててね。私はその幾つもある支隊の中でいっちゃん最高である“禪豪隊”と呼ばれる組織にいるんだ。〉
「つまり呪◯廻戦でいうと特級みたいな?」
〈、、、そんな感じ。〉
ってことは?、、、え、えぐい人やん。
この一言に尽きる。改めてリアンの服装をみる。
見るからに責任ある地位に就く者、という印象を醸し出すその服装は、いかにどれだけ努力したら着ることができるのだろうと思わせるほどに、威厳があるものだ。
「リアンさんは、日々人を56しているんですか、?だって。その、、、そ、その、、、。」
いざ自分の口から言うとなると、相手の格好も眼差しも相まって喉が詰まってしまう。
〈うん。これは断じて言えるよ!〉
「、、、?!」
別に予想外と言える回答に驚いていた訳ではない。その気軽さに驚かされたのだ。
ましてや罪のない民に、武器を持たない者に、武器を持って討つことは苦しくなるほどに人一倍敏感な優斗であった。
〈でもそこまで可笑しいことじゃない、別の国やこの国でも毎時毎分毎秒4んだり、56したりしている。まさに死とは当然なものさ。でもね?コレだけは言えるよ、悪の人間だけ56すってねー☆〉
「は、、、はぁ、、、?でも56していること事態、、、!」
〈ノンノンノン。その点は目を向けないようにねっ、これらは許可してもらったんだ。〉
「!」
ふと頭の片隅に置かれていたその名刺を、もう一度見る。角は折れていても、“国家”という言葉は認識出来ていた。
〈世界が認証し、数多の業者がいるヴッドル会社。ドイツ、ベルリンに位置する、世界各地の犯罪を滅多刺しにすることを目的とした、普通の一貫した定義に背く組織。先ほど言ったように、禪豪隊いわば業者諸々、最高経営責任者と常務取締役の2名が統一。〉
「要するに人56し会社っと、、、」
〈oh.覚え方はアレだけど、あながち間違ってないよ?ただ、うすーく覚えといてもらうね〉
「はい、、、てか、帰宅してもいいです?」
〈えっ、あー忘れた!入社が決まった以上、実力もよかよかだし〜、ドイツ行くよ?〉
「、、、はぁぁ”ぁ”ぁ”ああ?!」
今までの説明はすんなりと聞き取れたが、〈ドイツへ行くよ?〉の一言に、会心の一撃として衝撃な事実をうける。
同時に大きな声で不満を一言でぶつけては、リアンの苦笑いする顔に一発撃ちたくもなる。
〈まぁ実力がよければ、、、のね!〉
「えそれ俺が貧弱って、煽ってるようにしか聞こえないんですが。」
最後の最後にディスられた気がして、率直に迷いなく建前も無しに言う。するとリアンさんは手を仰ぐようにあわあわしながら、なんとか誤解を無くそうと一生懸命に頑張っていた。
「ハッ!実力よかったらいいんですね??俺だってそんな足えお引っ張るような軟弱じゃないんで!」
〈ん、え?え、いいの?〉
「はい。俺は弱くないので、、、てかさっきあんた見たじゃん!俺が倒すシーンを!」
〈まぁあのシーンはある意味サプライズだったけど、、、〉
「ならいいですy、、、おわ”っ?!、、、」
倒した人たちが、いつの間にか俺の後ろに並んでいて、突然の気配にその場から離れてしまう。構えるのも無理はない。
〈君、もしかしてサウスポー?珍しいね〜!〉
「す、すみません、、、。びっくりして」
〈いや、すぐ体制をとる店については1ポイントあげる☆〉
「は、はぁ、、、」
すっくなぁ。と思いつつも、大きな窓から入ってきたオレンジ色の光が俺を照らす。自分の体の影を見て、やっと自分も一歩進めたと感じた。
だが、それ故に今までの生活が一変する恐怖が背中を覆う。
人56し、その言葉だけでも軽蔑され、はたまた心のない人間だと言われる。それは自分と同じ動物であるがために親近感が湧き、嫌悪感を抱く。その解釈が社会を巻き込んだ。
だが実際それはケースバイケースであり、たとえ犯罪者が捕まって4刑になろうが、悲しみに明け暮れることはなかろう。
「いつドイツ行くんですか。」
〈んー明日!〉
「、、、はにゃ?」
〈明日!それじゃあ帰ったらすぐ準備してね〜!待ち侘びてるよ。時間とかは後々調べておくから連絡頂戴ね。〉
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