それからも君に会っていたが、君はどんどん病気でやつれていて……、
君はいつも悲しくて儚い表情よしている。
でも僕と話すときはとても楽しそうだ。
君と出会って11か月が経った。 最近は高校での勉強が忙しすぎて7か月近く君と会えずにいた。
今日は11月13日。 久しぶりに君に会いに行くと、いつもの病室に君はいなかった。
戸惑っている僕を見て君と僕の事を知っている看護師の一人が、
「シスさんはがんが悪化して、病室を移りましたよ」って言ってくれた。
僕は看護師にお願いして10分だけ話させてもらえるようにしてもらった。
君に会うと久しぶりに会ったせいか、やつれていっているせいか、とても変わったように見えた。
君と話していると言う気はなかったが口が勝手に、
「君の名前も顔にも懐かしさを感じるんだ」これを言ったら君を泣かせてしまったそうだ。
すると君も力ない声で、
『私も会ったときに懐かしさを感じたんだ。』って言ったんだ
そしたらまた『あのさ…』と言いかけたが、言うのをやめた。
僕が「どうしたの?」と聞くと君は『ううん 何でもない』と言ってはぐらかした。
そのまま話をして10分が経って「またね」といっ僕は病室を出て病院を出てタクシーに乗り帰った。