激しくなるパピルスのフツーのこうげき、
だが、人間も負けじと回避し続け、
そして、そして…
フ「嘘…こんなのどう避ければ…」
目の前に、ジャンプだけじゃ避けきれない量の骨が広がっていた。
パ「終わりだ人間ッ!オレ様の勝利だッ!」
目の前の絶望的な状況…
人間はこれに対してどう対処するのか…
本当の人間なら、この場面、すべき事は…
フ「戦いたくない…でも負けたくない…」
フ「私は…私は…!」
ケツイを抱いた人間は、思い切り、駆け出し、そして…
飛び跳ねた!!
フ「勝ちたァァい!!!」
そのジャンプは普通とは違う、常軌を逸したスピードで、宙を舞った。
そのまま、全ての骨を飛び越え、そして…
フ「パピルスゥゥウ!!!」
パ「ぬゎぁああ!?」
そうして…そうして……
パ「これでオレ様に勝てない事は分かっただろう…」
パ「ほら、ブルブル震えているではないか。」
あのジャンプの後、人間はそのまま、パピルスの腕の中に向かって飛び込んだ。
そして、パピルスはそれを見事にキャッチして、今に至る。
パ「では、ここで偉大なるパピルス様が、情けをかけてやろう!」
パ「ニンゲンよ、貴様を逃がしてやるぞッ!」
こうして、戦いは終わったのだった。
そっからは、まぁ、いつも通りだった。
パピルスが、アンダインに呆れられるとがっかりして、人間が慰めて友達になって、今はどうやらデート中らしい。
まぁ、この調子なら、人間を少しは信用しても大丈夫だろう。
オイラはこのままハッピーエンドを目指して頑張る。
そうしたら、全て上手く行くんだったら。 何もしない日々を少し変えちまうのもアリだと思うな。
サ「さてっ、そろそろ店を開く時間だ、オイラも移動するか。」
しばらくして、人間がやってきた。
なにか落ち込んでる気もするが、まぁ、問題ないだろう。
その後は、グリルビーズに行って、しばらく経った。
そろそろ、アンダインと人間が一度会っただろう。
さてっ、そろそろ本格的に、オイラも動くか。
そうして、オイラは歩き出す。
向かう先は、決まっている。
この世界じゃ、人間は1度も死んじゃいけない。
正確には、巻き戻せるオイラが、セーブポイントを触っていないんだ。
どうやら、不完全なケツイの吸収により、セーブとロードが使えても、セーブポイントまでは触れれないという感じだ。
まだ、アンダインと人間を戦わせる訳には行かない。
こういう時は、直談判するに限るな。
まぁ、通じる相手とは…思ってないがな。
そうして、辿り着いた。
アンダインの家に。
?「ん?お前は…」
声をかけられる。まぁ、ここに居るモンスターなんて1人しかいないな。
サ「よう、アンダイン、久しぶりだな。」
ア「なんだ、サンズか。お前から顔を見せるなんて初めてな気がするが、私に何か用なのか?」
さてっ、どう言われるか。
サ「あぁ、実は1つ相談があるんだ。」
ア「ほう?言ってみろ。」
サ「実は…」
そうして頼んでみた。人間を殺さないでくれと。
まぁ、結果は分かりきってたがな。
ア「それが、貴様の望みなのか?」
アンダインの言葉には殺意が込められており、拳は強く握られ、歯がギリギリと音を立てている。
地面が揺れ、大気が震えるのを感じる。
サ「気持ちは分かるが、理解して欲しいんだ。あの人間にオイラはちょっとした希望を抱いちまったんだ。」
オイラはウインクをしながらおちゃらけたように言った。
ア「貴様は、自分自身の身勝手な希望で我々モンスターの掟を破るのか?」
サ「お前さんも話してみるといい、それか、頭を冷やしたいなら、ランプに悩みを打ち明けるといいぜ。」
ア「ふざけるのもいい加減にしろ!私達モンスターが人間にされた事を忘れたのか!!」
サ「悲しい過去も、洗い流せそうな存在だから、オイラは賭けてみたいと思ったんだぜ。」
その時、アンダインの目の色が変わる。
ア「なるほど、話し合いでは解決しないらしいな。」
次の瞬間、アンダインの手元に青く光る槍が現れる。
ア「パピルスの兄だ、多少ヤツに影響されているか、ヤツが影響を受けてしまうような存在なのは予想していたが…」
ア「ここまでの能天気だったとはな。」
瞬間、アンダインが持っていた槍を構える。
ア「パピルスが悲しむだろう、死んでもらう必要は無いが、全てが終わるまで、眠っててもらおう。」
サ「勝つ話をするのはいいが、まずは当てることを考えた方がいいかもな。」
ア「ロイヤル・ガードをナメるなよ。」
サ「へへへ」
瞬間、足元が青く光る。
オイラはいつぞやの記憶を元に横っ跳びすると、そこから槍が突き上がる。
ア「貴様に私の技を見せた覚えは無いが?」
サ「殺意を持った敵が地面を青くしたら普通避けないか?」
ア「人間が来てるんだ、時間が無い。」
ア「すぐに眠ってもらうぞ。」
サ「骨身に沁みるぜ。」
そうして、オイラの時間稼ぎが始まった。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!