テラーノベル
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____ jnt ____
『…あ、あ…はぁ…ひゅっ……っ』
喉の奥が、熱い鉄でも流し込まれたみたいに焼けている。
吸っても吸っても、空気が肺に届かない。
視界がチカチカと白濁して、世界が激しく回る。
最悪だ
見られた
一番見られたくない奴に、俺の薄汚い中身を全部、ぶちまけてしまった。
『はな、せ……勇斗、……っ!!』
俺は狂ったように暴れた。
抱きしめてくる勇斗の腕を爪で立て、胸元を殴り、突き飛ばそうとする。
だけど、こいつはびくともしない。
岩みたいに硬くて、太く…そして、今の俺には残酷すぎるほど温かかった。
「仁人、いいから。……吐け。全部、吐き出せ」
背中を大きな手が叩く。
そのリズムが、余計に俺を追い詰める。
優しくされる資格なんてない。
俺は自分すら愛せない、ただの壊れた人形なんだ。
胃の奥から、さっき無理やり流し込んだ錠剤の苦みがせり上がってくる。
不自然な浮遊感と、激しい吐き気。
俺は勇斗の胸元に顔を埋めたまま、嗚咽を漏らした。
『…なんで、…っ、ほっとけよ…っ,,…』
「できるわけねーだろ、ばかっ! …こんなっ,,こんなになるまでっ…」
勇斗の声が震えている。
見上げると、あいつの目から大粒の涙がこぼれ落ちて、俺の頬を濡らした。
熱い
冷え切った俺の肌に、あいつの涙が火傷みたいに熱かった。
『…死にたいわけじゃない……勇斗……』
俺は、自分の剥き出しになった左腕を、震える指でなぞった。
カサブタが剥がれ、また赤い雫が滲む。
『ただ、…痛くないと、痛みを感じないと、自分がどこにいるか分かんないんだ…心が、消えちゃいそうで、怖いんだ…』
頭がぼんやりしてくる。
薬の副作用か、それとも過呼吸のせいか。
身体の力が抜けて、俺は勇斗の腕の中に溶けていくような感覚に陥った。
あいつの心臓の音が、耳のすぐそばで聞こえる。
ドクン、ドクンと力強く、生きている音。
『…ねぇ…俺を、殺してよ。……勇斗の手で。』
そんな残酷な願いを口にしながら、俺は勇斗のシャツを強く、強く握りしめた。
to be continued…
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いやまじで好きです。