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管野アリオ
310
#イケメン
蒼乃 月
604
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230
「……うん。自分で外すのって、何だか恥ずかしくて」
恥じらいを隠せない亜佑美を前に断るという選択肢はなかった朝陽。
「……分かりました。でも、俺、そういうのも初めてなので……少し手間取るかもしれません」
困ったように苦笑する彼の様子に、張り詰めていた亜佑美の緊張が少しだけ和らぐ。
「うん、焦らなくていいよ。ゆっくりで」
その言葉に朝陽はそっと亜佑美の身体を抱き寄せると、恐る恐る背中へ手を回した。
指先で探るように留め具の位置を確かめるも、慣れないせいで思うように指が動かない。
何度か位置を探り直しては小さく息を漏らす。
「……難しいですね……これ」
真剣な表情で悪戦苦闘する姿がどこか微笑ましく、亜佑美はくすりと笑う。
「ふふっ、大丈夫。焦らなくていいから」
その優しい声に励まされるようにもう一度慎重に指先を動かすと、ようやく留め具が外れたようで、
「……亜佑美さん、お待たせしてすみません」
「ううん、大丈夫……」
抱き締めていた身体を離し、見つめ合った二人。
亜佑美はホックが外されたブラジャーを手で押えていたのだけど、
「外させたの、亜佑美さんですよ? 今更恥ずかしがるのは、無しです――」
「――っあ、……ッん、」
その手は朝陽によって掴まれ、更には唇を塞がれて言葉を紡ぐことが出来なくなる。
そして、腕からするりと外されたブラジャーはベッドの上に置かれ、キスをしたまま二人はベッドの上に倒れ込んでいった。
「……っん、……はぁ、っんん、」
唇を塞がれ、何度も角度を変えながら与えられる口付けに亜佑美の力は抜けていき、朝陽は次の行動に出ていく。
「……っん……」
朝陽の手が亜佑美の胸元へ添えられると、擽ったさを感じたのか亜佑美は身体をピクリと反応させた。
何も覆う物も無い、露わになった胸を触られるのは恥ずかしいのか亜佑美の手が朝陽の手を止めようとするけれど、
「……っはぁ、……亜佑美さん、隠さないで、よく見せてください」
唇を離し、亜佑美の手を掴んだ朝陽は彼女を見下ろしながらそう口にした。
「……や、……恥ずかしい……」
今更な気はするけれど、やはりマジマジと見つめられるのは恥ずかしいようで、亜佑美がイヤイヤするように首を横に振ると朝陽は、
「綺麗です……凄く……。無防備な姿も可愛くて……もっと、見せて欲しいです」
真剣な眼差しで言うと、
「……っ、……そんな風に言うの……狡い……。恥ずかしいのに、……隠せないよ……」
朝陽の言葉で嫌がることを止め、恥ずかしい思いはあるけれど朝陽になら全てを見せようと覚悟を決めた。
「……こんな風に見せるの、朝陽くんだけ、だからね?」
「嬉しいです……って言うか、他の人には見せたくないです、絶対に」
「……んっ、……」
朝陽は亜佑美の首筋へ顔を近づけると、チュッと音を立てながらそこへキスをする。
「あさひ、くん……っ」
朝陽の口付けは首筋から鎖骨、そして胸元へ移動していき、そのたびに亜佑美はピクリと身体を反応させる。
(朝陽くんに触れられてるってだけでドキドキしちゃうのに……こんな風に色々なところにキスされるの、無理……っ)
そして、片方の胸の膨らみに口付けると、もう片方の胸には手を添える。
「……ッんぁ、」
ただ触れられただけなのに、電流が走るみたいにゾクリとした亜佑美は先程よりも大きな嬌声を漏らしてしまう。
「気持ちいいってこと、ですよね?」
「……っ」
そんな朝陽の問いにコクリと頷く亜佑美。
朝陽は慣れていないので常に手探り状態なのだけど、上半身に何も身に纏っていない亜佑美を前にすると理性は保てず、本能のままに触れてしまいそうで必死に抑えていた。
それがかえって亜佑美の性感帯を刺激しているようで、身体はもっと朝陽を求めている。
「……あさひ、くん……」
「は、はい……?」
「……っ、もっと、……触って……」
「……っ!?」
まさかそんなことを言われるとは思っていなかった朝陽は驚いて手を止める。
「えっ、と……その……」
「……朝陽くんの手で……気持ちよく、させてほしいの……」
正直、亜佑美自身そんなことを言うなんて思いもせず、自分でも驚いている。
(私、何言ってんの……こんなの、朝陽くんだって引いちゃうよ……)
恥ずかしいのは承知で勇気を出して口にしたものの、流石に今の発言は引かれただろうと泣きたくなっている亜佑美に朝陽は、
「……亜佑美さん、……そういうの、これまでの人にも、言ってたんですか?」
少しムッとした表情で問い掛けた。
「ち、違っ……そんなの言わないよ……、朝陽くんだから、……言ったの……」
あんな発言をすればそう疑われるのも仕方がないだろうと後悔した亜佑美は朝陽の問い掛けを否定すると、
「それなら良いですけど、そんなこと、他の人には絶対、言わないでくださいね? 亜佑美さんはもう、俺の彼女なんですから――」
「――ッあ、んん、」
フッと笑みを浮かべた朝陽は亜佑美の胸の膨らみを撫でるように触ると、そのまま頂きに指を持っていき、敏感になっているそこを指で刺激しながら亜佑美は自分の彼女であることを強調する。
「……っや、……そこ、ダメっ、」
「触って欲しいって言ったの、亜佑美さんですよね? 止めていいんですか?」
「……やっ、……だけど……っ」
煽ったつもりは無かった亜佑美だけど、先程の発言は朝陽の中に眠っていた意地悪な一面を目覚めさせてしまったのかもしれない。
「亜佑美さん、胸触れられるの弱いんですね、顔を赤くして、悶える姿……凄く可愛いです」
「やっ、そういうの、……言わないで……」
「そうやって照れてるのも、凄く可愛い――」
「――っんん」
普段の朝陽からは想像出来ないくらい饒舌で紡がれる甘く意地悪な囁きに亜佑美は翻弄されていく。
コメント
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わあ、第40話、読み終えました……! もう、もうもう、朝陽くんの「亜佑美さんは俺の彼女なんですから」のところ、心臓がぎゅっとなりました。普段は優しくて誠実な朝陽くんが、少し意地悪で独占欲を見せるギャップが、たまらなくツボです。亜佑美さんが自分から「もっと触って」と言えた勇気も、恥ずかしさと朝陽くんへの信頼がにじみ出ていて、すごく好きなシーンでした。おふたりの初めての夜が、ぎこちなくて、でも丁寧な優しさに溢れていて、読んでいて温かい気持ちになりました。次のエピソード、どきどきして待ってます☺️