❤️side
俺たち2人は、タクシーでryokちゃんが言っていたところへ、タクシーで来た。
❤️・💛「ありがとうございました〜」
運転手「またのご利用、お待ちしております〜」
2人が降りると、タクシーは走っていった。
❤️「…さて、wkiが言ってたところに来たけど…」
❤️「今、そこにいるのかな…?」
💛「…あそこにいる人かも。」
❤️「あそこ…?」
💛「ほら、砂浜の真ん中で立っている金髪の人。」
❤️「あ…」
ryokちゃんに言われた通り、砂浜の真ん中に、1人立って海を見ていた。
その姿は、自然に身を任せるような儚さと虚無感を感じさせた。
💛「…行かないとっ。」
❤️「うん…行こう。」
もしかしたら違う人かもしれない。
だが、直感的にwkiとしか考えられなかった。それと同時に 何となく、胸騒ぎがした。
嫌な予感が当たらないように、と早足で砂浜に向かった。
💙side
後ろの方から砂浜を歩く音が聞こえてきた。
❤️「wki。」
mtkの声が聞こえたので、そちらを振り向く。
💛「……」
どうやらryokちゃんも来てくれたらしい。
💙「2人とも…」
❤️「…ごめん。」
💙「えっ…?」
💙「何で、謝る…の?」
❤️「急に家から飛び出しちゃうぐらいに、我慢させてごめん。」
💛「僕からも…離れる前まで気づかなくてごめん。」
💙「いや、大丈夫だけど…」
💙「…あの、さ…」
💙「2人とも、俺のこと嫌いなのに何で…?」
❤️・💛「えっ…?」
あぁ、言ってしまった。
こう言ってしまったら2人は恐らく、否定をするだろう。
俺のこの最低な性格と一緒にするにはあまりにも、もったいないぐらいに優しい2人。
そんな2人にこんなことを言ってしまったら傷ついてしまう。
それでも、喋る口は止まらなかった。
💙「裏では、散々俺のことを悪口言っといてさ…」
💙「俺が消えそうになったら、良い人ぶってこうやって助けにきてさ…」
❤️「ちょ、wki…?」
💛「……」
💙「ッ偽善者ぶるッなら、さ…もうッ辞めて、よ…」
💙「気、使わせッ、てるって…思っ、ちゃう…じゃん…!」
💙「もうッいいよ…こんな、さい…ていな、奴…消える、よ…」
途中から、勝手に涙が出てしまい途切れ途切れになってしまった。
2人は目を見開いたまま、少しも動かなかった。
やっぱり迷惑だよね。こんな奴。
…なんかどうでも良くなっちゃった。
2人から愛されたかったけど、愛させたところで信じきれないのなら、自分から別れた方がいいよね?
ごめんね。もっと俺よりいい人、探してね。
そう願い、海の方へ歩く。
❤️「ちょ、wki…!」
mtkが俺の左腕を掴む。
ちょうどリスカしたところを掴まれてしまい、痛みが走る。
💙「ッ…」
どうやら腕を掴んだ本人には気づかれていない。
❤️「…消えないで、よ…」
💙「やだッ…消え、るの…!」
❤️「わがままッだけど…お願い…」
❤️「消えないで、ッよぉっ…!」
💙「……」
ここまで、泣かなくてもいいのに…
俺は、助けたとしても、何も得をしない人なんだから…
なのに、何で、俺なんかのために、こんなに泣いてるの…?
💛「…wki。」
先程まで、静かだったryokちゃんが喋った。
今のryokちゃんはいつもと違う。
何処か大人びている。
だが、少し寂しさを感じさせる表情だった。
💛「僕も、mtkも…wkiがいなくなっちゃうんじゃないかって、凄く不安だった。」
💛「もし、wkiが死にそうな時、僕が身代わりになろうとまで考えてた。」
💙「…だめだよ、」
💙「ryokちゃんの、その優しさは俺なんかに使わないで…」
💙「凄く、もったいない…から…」
そういうと、ryokちゃんは俺に近づき、右腕に触れた。
💙「いッ…」
リスカした傷はそのままにしてた為、ryokちゃんに触れた途端、左腕よりも痛みが強かった。
💛「…wkiも凄く優しいよ。」
💙「そんなこと…ない…」
ryokちゃんは優しい。
だから、優しくない俺にも優しいって言ってくれる。
そう、思っていた。
💛「そんなことある。」
💛「wkiは、自分で何とかしようと一生懸命に頑張ってる。」
💛「でも、背負い過ぎてwkiが倒れちゃったら、僕たちは後悔ばっかすると思う。」
💛「…だから、無理に背負わないで、僕たちにも分けて欲しいな。」
💛「そっちの方が、僕は嬉しい。」
気がついたらryokちゃんの言葉で、泣いていた。
ここまで、見てくれる人がいる。
それなのに、見てないと言って自分勝手に家を飛び出してきた自分が、バカらしくなってくる。
💛「ほら、我慢しないで泣いちゃいな?」
その言葉で、我慢していた涙が溢れるほど出てきた。
ー10分後
💛「…落ち着いたかな?」
我慢していた涙は、もう出し切った。
💙「うん、」
よかった、とryokちゃんは安心した顔で息をついた。
❤️「…グスッ」
💛「mtkも落ち着いたかな?」
❤️「ゔんッ…」
💛「良かった、良かった」
💛「これからは、もし辛かったら、苦しかったら我慢せずに、僕かmtkに言ってね?」
❤️「…大事なメンバーだからさ、少しでも助け…合いたい。」
💙「2人とも…ありがとッ…」
俺には、勿体無いぐらいの優しさを持ってる2人。
そんな2人と同じぐらいに優しいとは思わない。
だが、この2人と一緒にいたい。
わがままなのかもしれない。
そうだとしても、俺は一緒にいたい。
どうか、少しの間だけでもわがままを聞いて欲しいな。
ここまで来てくれてありがとうね。
mtk、ryokちゃん。
コメント
4件
続きみたいです
いやっ、最高っすね