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邪アイです!
アイラとオカルンはモモの家でお泊まり会をしています
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『アイラ、アイラ!』
夜、寝ていると邪視に起こされた
「もう………どうしたの?邪s」
ギュッ
私がそう言いかけた時、邪視は私に抱きついてきた
「ちょっ、どうしたの?邪視」
ギュゥゥッ
邪氏はさらに私を強く抱きしめてきた
『………怖い夢を見たんじゃ』
どうやら、邪視は怖い夢を見たらしい
「………怖い夢?」
『ああ』
「………どう言う夢なの?」
『…………‥それは言えないんじゃ』
「………じゃあ、私は何もできないわよ」
『・・・』
「………はぁ」
私がそう言うと、邪視は何も言わなくなってしまった
きっとこれは、相当怖い夢を見たのだろうと予想した
なでなで(頭を撫でる)
「………本当はこう言うことしたくないんだけど、けど仕方ないわね」
『………なんじゃ?これは』
「これは「ポンポン」って言って、頭を撫でることよ」
「これをするとね、不思議と落ち着くの」
………私が昔、お母さんにやってもらったかのように
私はたまに、お母さんを思い出す
それはほんの少しだけど
そして、邪視は2000年前、酷い差別を受けていた
その差別の末、邪視は怪異になり、沢山の人を殺した
邪視からすると人殺しは『遊び』らしい
だけど最近は高倉くんと週一の『殺し合い』をやっているおかげか、他人を襲わなくなった
ギュゥゥッ
そうして邪視は、また私を強く抱きしめた
『アイラ…………』
「何?邪視」
『………もう、わしを一人にしないでくれ』
「……一人?」
『………ああ』
「…………一人になんかしないわよ」
『………本当か?』
「………えぇ、絶対に」
邪視はずっと一人だった
ご飯を食べることも許されず、遊ぶことも許されず
暗い子屋の中でずっと一人だった
あぁ、そう言うことか、と、合点があった気がした
おそらく邪視は、昔の夢を見たのだろう
昔のあの、暗くて、怖くて、寂しかったあの時間を
夢として思い出してしまったのだろう
『………………スゥ…………スゥ』
「…………寝たわね」
邪視はやっと眠りについた
邪視は怖い怪異だ
だけど、実際は十にも満たない子供だ
だから、あんな生活はきっと、私が想像もできないくらい辛かったし、悲しかっただろう
そう思いながら、私は眠りについた