テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
20
番外編62『彼シャツ着てみた』後編
※恋人同士になった主と執事が出てきます。おっと。どうやら執事が服を部屋に置いていったようです…。
そこに主様が来てこっそりシャツを…。
では行ってみよう╰(*´︶`*)♡
🕯
『ミヤジの優しい匂いがする……。』
地下執事部屋でミヤジの燕尾服を羽織っていた。
『ぶかぶか…それもそうよね。ミヤジと私では身長差があるから…。』
(少し甘くて…大人っぽくて…。アロマの香りがする…。)
ガチャッ
『さて、そろそろ寝――』
『み、ミヤジ……』
『主様、それは私の燕尾服だが…。』
『え、あ…///』
主様は顔を真っ赤にしてあたふたしている。
(可愛いな…。私の燕尾服を着て遊んでいたのか。)
私は黙って主様を抱きしめる。
『み、ミヤジ?』
『いや、済まないね。私の恋人は可愛いなと思って、つい抱き締めてしまった。ふふっ。』
『わ、笑わないでよ…っ。仕方ないじゃない…ミヤジのこと…好き、なんだから…。』
『…!私もだよ。主様。』
ミヤジは私の頭を撫でる。
『じゃあ望み通り、今夜はずっと一緒にいてあげるよ。』
『本当?』
『あぁ。朝まで一緒だ。』
『っ……。』
❤️🩹
『……。』
(これ、ラトの鍛錬の時に着る服だよね…これがここにあるってことはお風呂かな?)
ほんのり香る汗の匂いとラトの匂いが落ち着く。
『…って、何してるんだか…こんなとこラトに見られた…ら…』
『クフフッ…』
ラトが嬉しそうにこちらを見ていた。
『なんで、ここに…』
『すみません、先程から居たのですがいつ声をかけようか悩んでしまって。』
『っ…。』
『嬉しいです。主様が私に依存してくれて。』
『い、依存って……』
『もっと私に堕ちてきて構いませんよ?私はもう…とっくに貴方に堕ちていますから。』
『っ……。』
ラトは私に抱きつく。
『主様の匂い…落ち着きますね…。もっと…。欲しいです。』
『じゃあ…今日の夜、隣で寝る…?』
『はい、もちろんです。』
🪡
『フルーレ今いないよね……よしっ。』
ドレスルームに置いてあったフルーレの燕尾服の羽織りを抱きしめる。
『ハグしたいなんてフルーレに言ったらきっと照れちゃうだろうし、何より私が恥ずかしいから…フルーレ…。大好き…。』
ガチャッ
『服の整理をしないと…って、主様?こんな所で何してるんですか?』
『ふ、フルーレ…』
『それは俺の燕尾服ですけど……』
『これは、その…。』
『…ふふ。大丈夫ですよ。話してみてください。』
『っ……。フルーレにハグ、したくて…でも、したらきっとフルーレは照れると思って…それに、私も恥ずかしいから…。』
『…全く。そんなことで悩んでたんですか?』
俺は主様を抱きしめる。
『俺は、むしろ嬉しいです。主様に求められて…。沢山してください。むしろ、俺がしたいんです。』
『フルーレ……』
『甘えて下さい。俺の可愛い恋人さん。』
『うん…。』
🫖
『……。』
(紅茶とマドレーヌの甘い香りがする…。)
ベリアンのベットでベリアンの燕尾服の羽織を抱き締めた。
『ふふっ。まるで…ベリアンに包まれてるみたい…。』
ガチャッ
『ふぅ…。今日のマナー指導会は終わりですね。さて、明日の支度を――』
『……。』
私のベットに主様がいた。
『……え?』
『主様、その、私の燕尾服で何を…それと何故ベットの上に…?』
『これは、ね、えっと…』
『……。』
『ごめんなさい…勝手に…。最近…ベリアンに構って貰えなくて寂しくてついこんなことを……。』
『ふふ、かしこまりました。』
ベリアンはベットに膝をつき私を押し倒す。
ドサッ。
『え…?』
『構って欲しかったんですよね?それなら沢山構ってあげますよ。』
『ま、待って、構うってそういうことじゃ…。』
『いいんですよ。恋人の願いを叶えるのが私の役目ですから。』
『っ……。』
🍳
『ロノ、いきなりで悪いのだけどガトーショコラを…。あれ、いないわね。』
キッチンに行ってロノに甘い物を作って貰おうとしたが、ロノは既にいなかった。
『どこ行ったのかしら…って、これはロノの服……。』
(ふふ、甘い匂いがする。ロノ…。)
服を抱きしめて、キッチンのテーブルの椅子に座る。
『…ロノったら全然構ってくれないんだから…。私だけ好きみたい…。』
『さーてと、続きするかぁ!』
『っ!?』
『あ、主様?どうしてここに?ってそれは俺の燕尾服!』
『あ、これは…その…』
『いやーすみません。ちょっと色々あって燕尾服が濡れちまったんで違う服に着替えてたんすよ。洗濯出すのでそれください。』
『え、気にしてないの?』
『ん?』
『さっきまでこれをぎゅーしてたのに……。』
『…正直すげー照れてます。』
『!』
『可愛すぎてもうどうにかなりそうでしたよ…。主様がまさかそんな可愛いことしてたなんて。すみません、俺、恋人になったことまだ戸惑ってて。でも……主様がその気ならもう俺遠慮しません。』
ロノは私の手を引いて抱き締めた。
『これからは沢山主様が嬉しいことします。覚悟しててくださいね。』
『っ…。』
⚔️
『ふふっ。バスティンの匂いがする…。』
トレーニング室にバスティンの燕尾服を見つけ、それを羽織った。
『バスティンとイチャイチャしたいけど、流石に自分から言うのは恥ずかしいし…。こうしてるだけでも充分…。ふふ。』
『ふむ…羽織だけでいいのか?』
『えっ!?』
ドアの外から声がしてドアが開く。
ガチャッ
『済まない。聞いていた。それなら俺にいくらでも言えばいい。俺も主様に触れたい。』
『ば、バスティン…。』
『いいか?』
『う、うん…。』
バスティンは私を抱きしめる。
『こっちの方がいいだろ?俺の事をいちばん近くに感じられる。』
『うん…っ。』
『イチャイチャしたい時は言ってくれ。俺はいつでも嬉しい。』
『直球……。』
めでたしめでたし♡♡
コメント
5件
もぅ好き!
ベリアンが死ぬ尊いロノもめちゃくちゃ可愛い!三回死にかけてる尊い小説ありがとう
毎回このシリーズの主様のこっそり行動と、執事たちの反応のギャップにやられてるんだけど…今回も全部尊すぎてヤバい!!😭💕 彼の服に包まれてるだけで幸せって感覚、めっちゃわかるし、そのあと実際にぎゅーされて「もっと甘えていい」って言われる展開には心臓持たない…。 どのカップルも愛が重すぎず甘すぎずで、読んでてじんわり心があったかくなりました。番外編もまだまだ楽しみにしてます〜🌸