多分軍パロ。
⚠️キャラ崩壊あり⚠️二次創作です⚠️作者は関西人ではありません⚠️腐ではないです
それでもってか、なんでもOKの神様は、このままスクロールをお願いします。
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エーミールside
今日は、書類が午前中に終わった。ゾムさんのイタズラもなく、静かに書庫で読書ができる。
ん?何故図書館ではなく、書庫にいるか?
簡単ですよ。単純に、本が多いんです。
あまり読まれない本たちが詰まっているから、中々人が来ないし、お気に入りも、たくさんあるので。
まあ、図書館の方を見れるので、どなたか来たら、すぐ行けますけどね。
紅茶を飲みながら、蝶の背表紙の本を開く。
…そういえば、いつこの本を買いましたっけ。
グルッペンさんに頼んだ、寄付本の中にも、なかったはず。
どなたかが、持ってきたんでしょうか。
ふと、目が痛くなった。
ホコリでも、目に入ったんでしょうか。
何度も瞬きをしていたら、痛みは消えていた。
「1度、目を洗ってきますか」
私室の洗面で目を洗おうと、ラウンジチェアから立ち上がると。
目の前には、大きな本棚が。
おかしいですね。目の前に、本棚があるはずないんでしが。
見上げて見れば、天井はなく、ずっと本棚が続いている。
周りを見ても、同じような本棚が、等間隔に並んでいるーまるで、図書館のように。
ただ、軍の図書館はこんな風ではない。
読んでいた本は、ちゃんと手元にある。
頭の情報処理が追いつかなく、ただ棒立ちになっていると、1羽の蝶が飛んできた。ヤママユガという種類の蝶に似ている。
自然と左手が、人差し指に蝶が止まるように、動いていた。
蝶は、指先に止まった。
とはいえ、どうしたらいいのか分からない。
少しの間、固まったまま時間が経った。
また、困ってしまった。
「そんなに悩んでも、意味無いよ」
どこからか、そんな声が聞こえた。中性的な、高くも低くもない声。
「ちょっと。目の前にいるのに、無視するの?」
周りを見渡していると、あきらかに話しかけてきた。
目の前には、蝶しかいない。どういうことだ?
「ねぇ、気づいてるでしょ?こっち見てるんだから」
また、声を掛けられる。
目線の先には、蝶が。
声が聞こえると同時に、蝶は羽をパタパタさせている。
見切り発車ーというか、ヤケクソになって、蝶に声をかけてみる。
「君って、蝶なんですか?」
すると、また羽をパタパタさせながら、ため息のようなものをついた。
「はぁ。やっと口を開いた。そうだね。今は蝶ね」
「今は?」
「そ。私、その人それぞれにあった、カタチになるから。貴方の場合、合っているのが蝶ってこと」
ポンポンと、会話のキャッチボールが続く。
会話も可能だし、質問にも答えてくれる。
ならば。と、気になっていることを聞く。
「なるほど。教えてくださり、ありがとうござす。ところで、ここは何処なんですか?」
「ここは((((ドーン
蝶の言葉を遮るように、大きな爆発音が響いた。
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ショッピside
今さっき。今日から3日間休みになった。
チーノやトントンさん、グルッペンさんに、有給が溜まっていることで、怒られた。
もっと休め。有給使え。
だと。解せぬ。てか、トントンさんブーメラン。仕返しに、しんぺいさんに3徹しているトントンさんのこと、チクッとこ。
あと、なんでチーノが向こうにいるんだよ。
無理やり有給を押し付けらたうえに、チーノから、エミさんの予定聞いて来いって、パシられた。
エミさんは、書類もやったらしいし、多分図書館よな。
紅茶かお菓子か、なんか貰お。言うまえに、出してくれそうな気がするが。
図書館には、エミさんがいなかった。
おかしいな。
念の為、書庫まで見ておく。
そっと扉を開けると、エミさんがいた。
イスに座って、本を読んでいる。
が、どこか変だ。
目の焦点が合ってなく、小さな声でブツブツ言っている。
なにより、読んでいる本がおかしい。
背表紙は赤黒い皮のような物で出来ていて、これまた赤黒いドロドロした血のような液体が、本にまとわりついている。
本の方はわからないが、エミさんの周りに飛び交う、ドロドロ液体は、多分俺しか視えてないと思う。
「よく持ってるな」と、言いたくなるほど。
あぁ。エミさん、憑かれてるな。
ひとまず、エミさんが起きるかを確認する。
その為に、エミさんの肩に手をおき、思いっきり揺らす。
まあ、起きるわけが無いな。
しょうがないから、本に手を伸ばす。
エミさんに憑いている奴のテリトリーに行って、中からぶち壊すか。
正直、この本には触りたくない。絶対、ヤバいもんでできてるだろ。考えたくもない。
「お邪魔しま〜す」
入れるかはわからないが、まあ行き当たりばったりってことで。
………………上手く行ったんやな。
周りには、どこまでも続く高い本棚が。ズラっと。
囲むように本棚があるから、移動出来ない。
しゃーない。インベントリなら、愛用の携帯斧を取り出し、目の前の本棚をぶち壊す。
エミさんがいたら、本を粗末にするなって言いそうだけど、これ本じゃなくて、頭蓋骨やん。騙されたわ。
そういう風に見える、幻聴作用でもあんのかな。
きっと、気に入った人間の頭蓋骨なんやろな。エミさんも、気づかんかったら、ここに並ぶんやろか。
まあ、前回までの人には、南無三。
「すまんな。エミさんは、まだ死ぬ訳にはいかんのや」
全部壊したら、1辺の方向に、ドアが出てきた。
せめてものお供えとして、火を消したショートピースを置いていく。
ドアの先には、また同じような本棚が並んでいた。
鬱陶しい。
ポケットに入れていた、自家製対幽霊(その他諸々)用手榴弾を、ピンを外して投げ込む。
2、3秒経った後、大きな爆発音が響いた。
いやー我ながら、凄まじい威力やな。
ボロボロになった道(?)を歩き、エミさんを探す。
幸いにも、進んだ先に、エミさんがいたー元凶であろう、蝶と一緒に。
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エーミールside
爆発音が響いた後、蝶ば驚き、指先から離れ、私よりも高い位置まで飛んだ。
「なにが起きたんだ。何故爆発音がしたんだ」
慌てふためく蝶を見上げいると、いきなり蝶目掛けて、なにかが振りおりた。
ギリギリで、蝶はそれを避けた。
それと同時に、後ろを振り返れば、斧を持った、ショッピくんがいた。
「ショッピくん?!」
何でいるのか聞こうとしたら、私よりも先に、ショッピくんが口を開いた。
というよりも、肩を掴んで、後ろに引っ張られながですが。
「エミさんは、下がっとってください」
有無を言わさない勢いのため、開いた口が塞がない。
と思えば、手榴弾をいくつかと、ゴム?のナイフ、ハンドガンが渡された。
「これ、なんかあったら使ってください」
それから、今度は蝶に目掛けて、不機嫌さを隠さない声で、話しかけた。
「うちのメンバー、取らないで貰えます?軍の士気が下がるんで」
なんでイラついているのかは、全くもってわからない。
が、触らぬ神に祟りなし。
話しかけないで、後ろにいましょう。
何故か怒り狂った蝶は、憎しみを隠さない声色で話す。
「うるさい!!うるさいうるさい!!おまえのせいで…!!後少しだったのに!!邪魔をするな!!」
先程までの、温厚な声とは打って変わって、大声で叫ぶように、ショッピくんに罵詈雑言を浴びせる。
それでも、ショッピくんは動じない。
「うっせぇな。だから、うちの仲間取られたくないから、邪魔すんだろ。脳みそついないのか?」
いつもより、キツめの煽り。
なにがなんだかわからなくなり、2人の殺気が怖くなる。
一応軍人ですよ?!でも、流石にこれは無理です。
気絶してないだけ、褒めて。褒めてくれる雰囲気じゃないですけども。
ピリピリとした空気が漂う中、先に声を発したのは、蝶だった。
「もういい。おまえら全員、絶対許さない」
その言葉の後、蝶の周りに、たくさんの頭蓋骨があらわれた。
「おまえなんか、さっさと消えちまえ!!!!」
それを合図に、いくつもの頭蓋骨が、ショッピさん目掛けて、弾丸のように、まっすぐ飛んでいく。
ショッピくんは、頭蓋骨をヒラリヒラリと避け、隙を見て蝶に攻撃しようと、タイミングを伺っているが、中々隙ができない様子。
集中力が切れかかっているのか、時々頭蓋骨が、ギリギリで掠っている。
どうにか助けられないか、頭をフルパワーで動かす。
そういえば、ショッピくんから、色々貰っていた。
ハンドガンもナイフも、扱える自信はない。寧ろ、頭蓋骨よりもショッピさんに当たりそう。
が、手榴弾は違う。適当に投げれば、爆発に巻き込まれるから。
「ショッピくん!!下がってください!!」
声をかけると、チラリとこちらを見た。
手榴弾1つのピンに指を掛けていたからか、ニヤリと笑ったあと、すぐに私の横まで来た。
何も言わず、手榴弾をぶん投げる。
2、3秒経ったのち、大きな爆発をした。
先程の爆発音は、この音でしたか。
大方、道を探すのがめんどくさくたなったショッピさんが、手榴弾をぶん投げたんでしょう。
「いやーエミさんも、なかなかやりますね〜」
ショッピくんが、横からちゃちゃを入れる。
返事をしようとしたら、蝶の声がした。
「クソッ!!!!おまえのせいで…おまえのせいで、せっかくの獲物が…」
声のする方向を見てみれば、ボロボロになった蝶が1羽。
あっ。さっきの爆発に、巻き込まれたんですか。
と思えば、動きが遅くなった蝶に向け、思いっきり斧を振りかざした。
「俺の仲間に手ぇ出すからだろ」
斧で斬られた蝶は、粒子となり、消えていった。
と同時に、周りの風景が変わった。
本棚に並んでいた本は、たくさんの頭蓋骨に変わり、暗闇には、ヒビが入っていった。
「んじゃ、エミさんは、さっさと起きてくださいね」
小さく手を挙げてから、どこかに走り去ってしまった。
戸惑いで固まっていると、目の前がボヤけて行った。
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エーミールside
「……さ…。エ…さん。エミさん。起きてください」
力を入れてないのに、身体が揺らぐ。
目を開けると、心配そうな顔をしたショッピくんが、顔を覗き込んでいた。
「んん…なんでショッピくんが?…」
身体を起こしながら聞くと、まえに座ったショッピくんが答えた。
「エミさんに用があって。来てみたら、エミさんがここで寝てるんで、慌てて起こしたんです」
エミさん、薄着だったんで。
と、ショッピくんは付け足す。
そういうことでしたか。
冴えてきた頭を動かして、またショッピくんに質問を投げかける。
「そうですか…ところで、どうしてアソコに居たんですか?」
そういうと、ショッピくんは、顔を顰めた。
「アソコ…って、なんですか?」
どうやら、ショッピくんは覚えてない様子。
「もしかして、寝ぼけてます?夢と現実の違い、わかりますか?w」
小馬鹿にしたような言い草で、煽られた。
でも、ショッピくんの言う通り、夢だったのかな。
考えていたら思い出したように、ショッピくんが質問を投げかけてきた。
「そうだ。エミさん。エミさんって、休みあります?」
「休みですか?確か…明日から2日、休みですね。今日はもうやることないので、実質今日からですけど。なにかありましたか?」
「いや、チーノつと、俺、エミさんって、有給使わなさすぎて、軽く怒られたでしょ?それで、チーノが3人で旅行しようって、言い出したんで」
そういえば、個々でもっと「休め」やら「有給は使っていいんだよ?」やら、怒られた記憶が。
「そうでしたね。いいですね、旅行。明日明後日は、普通に休みなので、有給を使って、行きましょう」
「よかった。いつ空いてます?俺は、エミさんと同じで、今日明日明後日が休みです。有給じゃないんで、延長出来ますし」
「では、明後日あたりにします?」
「いいっすね。んじゃ、チーノに言っときますね。元は、アイツが言い出したんで」
「はい。明日は、どこ行くかなど、決めましょうか」
「はーい」
「おじゃましましたー」と、書庫からショッピくんが出ていった。
それを眺めていると、やっぱりアレは、夢だったと思えてきた。
「よし。切り替えて行きましょうか」
手元には、あの蝶の本はなかった。
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ヤッバ!!エミさんに、バレかけた。
適当に、夢って誤魔化したけど。
大丈夫か?…ま、大丈夫か。
あの本、持ってきゃった。溶鉱炉にぶち込んどこ。
しかしまあ。エミさんにターゲットを決めるとわ。見る目あるな。
たくさんの知識あるし、優しいし。フワフワしてるから、狙いやすかったのかもな。
どっちにしろ、エミさんが連れていかれなくてよかった。
♡×30
結局前回と同じぐらい。
ハート&コメント、よろしくお願いします。
誤字脱字があったら、教えてください。
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フワフワw