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「それで、歳いくつ?」
普段そんなこと聞かれもしないし、学校でも誰とも話さないから。
だけど気付いたら口づさんでいた。
「…14」
また失敗したと思ってしまった。
もっと他の言い方が出来たのではないか、例えば
『14だよ!!そっちは?』とか
『14歳だよ〜!ひまりはー?』とか。
なぜそんなどうでもいいような事を思ってしまうのかな。
長く人とは話していないからか、もしくは私がただのコミュ症だからか、理由はわからない。
…知らなくてもいいけど。
そんなことを私が思ってるなんて思いもいないような顔でひまりは言い放った。
「え!同じじゃん!これって運命じゃないかな!」
…正直、ひまりはおかしい子なのかと思った。
なんたって、歳が同じな子ぐらいこの世には数えきれないほどいるから。
なのにあわよくば簡単にこの子は『運命』なんて言葉を使う。
本当に言葉が軽いなって思った。
なのに
なぜか
少し心が温まった。
ーーーー
急に大きくなる風の声。
ふんわりと感じる優しい光。
そんな中でもミーンミーンミンミンと鳴くミンミンゼミ。
……あぁ私ってここに居ていいのかな。