なんも無い夕日
───しばらく沈黙が続いた。
気まずいと思った。
いつもは沈黙は当たり前なのに、なぜか気まずいと感じた。
もう3時。夕日がよくみえる。
どうでもいいけど。いつも思う。
空ってなんで青になったり赤っぽくなったりするのかなーってさ。
まるで私の心情みたいに
明るくなったり、暗くなったり。
そんなことを思っていたところ、ひまりの少しオレンジがかった髪の毛が明るい光に反射する。
ひまりは少し口を開いた。
「アイス何が好きー?」
どうでもいい会話だなと思った。
…けどなぜか答えていた。
「……ラムネ」
「え!意外!」
『意外』と言われるのはこれで何十回目だろう。
例えば『あかりさんって勉強あんまなんだね意外ー』とか沢山言われた。
だから『意外』は嫌いだった。
けど今ほんの少し
嫌い
じゃなくなったかもしれない。






