テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第50話『王都の門前』
虹国王都。
城壁の上では兵士たちが緊張していた。
門前には一人の男。
黄雷将軍。
黒龍四天王第三席。
『迅雷の閃光』。
たった一人で王都へ現れた。
しかし。
北西平原で戦っている、じゃぱぱ、なおきり、シヴァはここにはいない。
三人は今もなお黒牙軍と激突している。
王都にいるのは。
のあ。
もふ。
たっつん。
どぬく。
えと。
そして王都守備軍だった。
城壁の上。
のあが黄雷を見下ろす。
「本当に一人…。」
もふも頷く。
「でも油断はできない。」
黄雷は静かに立っている。
武器すら抜いていない。
その時。
城門が開く。
現れたのは。
光金王。
護衛を引き連れて前へ出る。
黄雷は王を見ると笑った。
「お前が虹王か。」
光金王も相手を見る。
若い。
想像以上に若かった。
しかし。
その目だけは異様だった。
まるで全てを見下しているような目。
「何の用だ。」
光金王が問う。
黄雷は肩をすくめた。
「挨拶だ。」
周囲がざわつく。
黄雷は続ける。
「俺は黄雷。」
「三日後にこの王都を落とす男だ。」
堂々と言い放つ。
守備兵たちが怒る。
「ふざけるな!」
「たった一人で!」
しかし。
黄雷は笑うだけだった。
そして。
腰の剣へ手を添える。
次の瞬間。
キィィィン!!
一閃。
誰も見えなかった。
風だけが走る。
そして数秒後。
ゴゴゴゴゴ…。
王都前方の巨大な見張り塔がゆっくり傾く。
兵士たちが固まる。
次の瞬間。
ドォォォォォン!!
塔が真っ二つになって崩れ落ちた。
静寂。
誰も声を出せない。
黄雷は剣を納める。
「これで伝わっただろ。」
光金王の表情も険しくなる。
今の斬撃。
人間業ではない。
黄雷は踵を返す。
「三日後だ。」
「逃げるなら今のうちに逃げろ。」
そう言い残し。
一人で去っていく。
王都には重苦しい空気が流れた。
その頃。
北西平原。
なおきりと黒牙の戦いはさらに激化していた。
ガァァァン!!
槍と黒槍が激突する。
なおきりが後退。
黒牙が笑う。
「お前ら。」
「王都のことを心配してる暇はあるのか?」
なおきりの目が細くなる。
黒牙は不敵に笑った。
「黄雷はもう着いた頃だ。」
その言葉に。
なおきりたちは嫌な予感を覚える。
だが。
今は動けない。
目の前には黒牙。
四天王最弱でありながら怪物。
この戦いを終わらせなければ王都へ戻れない。
そして。
誰もまだ知らない。
第二席・炎獄が。
すでに別方向から動き始めていることを…。
コメント
1件
**みぅ🤍🥀** ああ…来たね、第二席。 「燃やせばいい」って一言で全てを燃料に変える感覚、めっちゃ怖いし美しいと思ったよ。それに、まだ第一席が動いてないってのがまた絶望を深める…。なおきりたちが必死に食い下がる姿に胸が詰まる。この重さ、ちゃんと受け止めたよ🍙さん。
#リゼロ
すず
144
33