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今日、この日は継承式。

博麗の一族の娘を博麗の巫女になる儀式。

村の人々たちが博麗神社で継承式を行われる様子を見に来る。

(紗代子)「……」

(父)「紗代子、緊張するか?」

(紗代子)「はい、お父様。」

(父)「いつも通りでいいんだよ」

(父)「さぁ、準備いいか?」

(紗代子)「……」

私は深呼吸し、ゆっくりと言った。

(紗代子)「いいですよ。お父様」


(父)「……それでは先祖から代々受け継がれてきたお役目を次の新しい巫女に務めて、村のために、人のために精一杯励むように。」

(父)「強く、お願い申し上げます。」

(紗代子)「はい、精一杯励みます。」

(父)「50代目博麗の巫女。」

(父)「今、次の世代を担う新しい巫女が誕生しました!」

パチパチパチパチパチパチパチ……


(紗代子)「……やっと終わりましたね」

(父)「ああ、そうだな」

(父)「……紗代子が博麗の巫女になった姿を世生子に見せたかったな……」

(紗代子)「……」

私の母、博麗世生子は私が5歳になる前に病気で若くして亡くなってしまった。

(紗代子)「そうですね。」

(紗代子)「お母様に立派な姿を見せてあげられるようにしっかりとお役目を果たします」

(父)「……分かった。」

(父)「無理にしないようにな」

(紗代子)「はい、お父様。」

(父)「それじゃ、おやすみなさい」

(紗代子)「おやすみなさいませ。」

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