テッテレーン
夕貴啞「バァッ!!!」
夏油「ヒィッ…!!」
夏油「ぅ、ぅぁぅっ…!!」
夕貴啞「あっひゃひゃっ!!」
夕貴啞「此奴毎日驚いて逃げてやがるぜ…」
夕貴啞「マジおもろ!!」
毎日同じ通学路を通る小学生がいた。いつも驚かせたら泣いて逃げるんだ。面白くない?
夕貴啞「次はどうやって驚かせようかな…」
これが毎日の日課である
夕貴啞「あははっ、」
夏油「ぅ゙ぇ゙ーんっ…!!」
夕貴啞「なんでお前そんなにビビりなんだよ!!」
夕貴啞「マジ笑ける!!」
毎日驚かせて別の驚き方するからな。
夕貴啞「うふふんあははん…」
夕貴啞「ん?」
夕貴啞「お、友達と帰ってんな。」
夕貴啞「彼奴は視えるのかな?」
丁度したらへんに来た。よーし…上から…
夕貴啞「バァッ!!」
夏油「っ゙…!」
夏油「お…」
夕貴啞「お?」
夏油「お前なんて大嫌いだ!!!」
???「ど、どうしたんだよ夏油…大丈夫か…?」
夏油「ぅ゙っ゙ぅ゙っ゙」
夕貴啞「あ…え…」
夕貴啞「あう…」
夕貴啞「えっと…」
夏油「ぅ゙ぁ゙ぁ゙ん゙っ」
???「大丈夫かよ?!」
???「あーなんか…お前幽霊視えるって…」
???「それか?」
夏油「ぅ゙ん゙っ」
???「じゃぁ明日から別の通学路行くか。」
夏油「ぅ゙ん゙…」
夕貴啞「え、」
そ、そんな…唯一視える相手なのに…!
夕貴啞「ご、ごめん…!」
それを言ったときには遅すぎた。
次の日から、ソイツは来なくなった。
夕貴啞「…やり過ぎたかな…」
夕貴啞「……………」
夕貴啞「暇、だな…」
夕貴啞「視える奴がいねーと、私は何もできねぇんだよ」
夕貴啞「……いつになったら、来るのかな」
夕貴啞「………………………ひま…」
夕貴啞「…死にそう…」
夕貴啞「誰も来ない。」
夕貴啞「だって…」
夕貴啞「ここは人が住んでるようなとこじゃないし」
夕貴啞「…いつになったら帰ってくるのかな。」
夕貴啞「…」
夕貴啞「彼奴はいつ来るんだ…?」
夕貴啞「…夏油…」
夕貴啞「…」
夕貴啞「誰も来ない…」
夕貴啞「寂しい、…」
夕貴啞「ん…?」
夕貴啞「彼奴等、見たことある…!」
夕貴啞「ひ、ひさしぶ…」
夕貴啞「……」
………合わせる顔がないな……
夕貴啞「私のことなんて忘れてるかもしれない」
夕貴啞「もしかしたら、もう…」
夕貴啞「……、」
夕貴啞「彼奴等が過ぎる迄、じっとしてよう…」
夏油「あれ、可笑しいな…」
夏油「確か此処ら辺で驚かせて来るはず…」
???「もう祓われたんじゃねーの?」
夏油「いや、いると思うんだけど…」
???「ン?」
???「なんか体操座りして顔伏せてるぞ」
夏油「え?なんで?」
???「なんか…」
???「なんだ?」
???「毎日驚かせてたから会わせる顔無いんじゃね?」
夏油「え?呪霊もそんなの気にするの?」
夕貴啞「……彼奴すげーな。」
夕貴啞「………………なんで過ぎないんだ?」
夕貴啞「も、もしや私を殺そうと…?」
夕貴啞「…逃げようかな…」
夕貴啞「でも…ここから出られない…」
夕貴啞「どうしよう…」
夕貴啞「ギャァっ゙?!」
夏油「あ、」
夕貴啞「あ…」
夕貴啞「に、逃げ…!」
???「待て待て(掴」
夕貴啞「アグッ」
夕貴啞「はっ、離せっ…!」
夏油「やっ!」
夕貴啞「な…ん…」
夏油「久し振りだね。」
夕貴啞「あ…え…」
夕貴啞「そ、そう…だ…な…」
夕貴啞「…………何で…」
夕貴啞「なんで今更ここに来るんだよ…」
夏油「散々驚かしてくれたからね。」
夏油「手持ちに加えようかと思って。」
夕貴啞「い、いやっ…!」
夕貴啞「やだっ…!」
夕貴啞「死にたくない…!」
夕貴啞「死にたくないよぉっ…!」
夕貴啞「離して…!」
夕貴啞「離せ…!」
???「えー?」
夕貴啞「嫌だ…!嫌だ…!」
夕貴啞「辞めて…!」
夏油「さ、覚悟はできたかな?」
夕貴啞「嫌だ…!」
夕貴啞「ごめんなさいっ…!」
夕貴啞「散々驚かしてごめんなさい!!」
夕貴啞「もうしないから…!」
夕貴啞「もう夏油にしないからっ…!」
夕貴啞「ごめんなさい!!」
夕貴啞「嫌だ!!」
夏油「ハハッ、聞こえないな」
夕貴啞「ひっ、いゃ…!」
夏油「なんてのは、嘘で…」
夕貴啞「え…?」
夏油「君に一発入れるためかな!(殴」
夕貴啞「ぅ゙ガッ?!」
夕貴啞「あぅ……、」
夏油「あれ……」
夏油「呪力あんまり込めてないんだけど…」
???「あソイツ弱いよ」
夏油「先に言ってよ…」
夕貴啞「ィ゙…ぁ…?」
夕貴啞「やだ…しにたくない…」
夕貴啞「ごめんなさい…ごめんなさい…」
???「持って帰るか。」
夏油「そうだね。」
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完
夕貴啞
遊び相手が欲しかっただけ。寂しいよ。
夏油 傑
よく泣かされていた。嫌い宣言をした時からずっとあの道で帰ってなかった。久し振りに会ったら引き籠りになってた。なんで?とりま一発入れたら半分消えかかった。
五条 悟
あの呪霊マジ理不尽じゃねw
おハム
もう1話投稿しなきゃ……もう1話投稿しなきゃ……
コメント
8件
とにもかくにも神作をほぼ毎回と言って良いほど投稿してくれる おハムさんありがとう
おハムの投稿全く見れてなくてすまぬ、おハムは見てくれてるのに…あ、今回の話個人的にめっちゃ好きだった!!