「みやがいない間、寂しかったんだからぁ!」
教室に入るなり、勢いよく抱きつく優実の勢いに押され、グラリと身体がふらつく。
ぶんばりが利かずにそのまま後ろへ倒れてしまいそうになっているとトンと背中を支えられた。
慌てた声が背中越しに聞こえ、その人物を見上げる。
「大丈夫かよ!?」
「あ、たける!ありがとう」
「おう。……てか、優実!あぶねーよ!気を付けろ!」
「なによ!本当は嬉しいくせに!」
「はぁ!?なんのはなし――」
「ほれ」
優実に指摘され、私の肩に添えられていたたけるの手がパッと宙に浮いた。
「ご、ごめん」
「ムフフー」
「優実、お前……しばく!!」
ギャーギャーとじゃれあい、相変わらず仲のいい優実とたけるとは違って、ある程度の距離感を保って友情関係を続けている二人が話に加わった。
「おじいちゃん、元気になって良かったね」
「うん!ありがとう、奏太」 ******
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