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ルルアはもう一度店の中に入っていく
チャリンチャリン__
店員)いらっしゃませ____おや、先程のお客様ではないですか、どうです?人探しは終わりましたか?
ルルア)いやいやぁ、全然見つからなくてねぇ、でももう困る必要も無くなったのじゃ
ルルアは少し悲しむような表情をする
店員)…?と、言いますと?
ルルア)…実はのぅ、わしらが探しとる子は呪われている子なのじゃ。
店員の眉がぴくりと動く
店員)…ほぅ?
ルルア)わしらはその子の呪いを解くために、共にこの街に買い物に来て交友関係を結ぼうと思っていたのじゃが、
ルルアが一瞬ためらう
ルルア)その子は、その子は。
店員)……
ルルア)…もう呪いが爆発してしまったのじゃ
店員の顔が少し青ざめ、怖がるように尋ねる
店員)爆発?!爆発したら一体どうなるんです?!
ルルア)……
ルルアは黙りこくっている
店員)お、お客様!
ルルア)なぜお前さんがそう焦るのじゃ?その子に関しての情報は貴様は知らんはずじゃ。まさか貴様があの子をどこかに…?
店員の顔はますます青くなる
店員)い、いえ、決してそんなことはしておりませぬが。ただ、気になっただけでありまして、
ルルア)…そうじゃなぁ、教えてやろう。あの子の呪いが爆発した時にどうなるか
ルルアの顔がなんとなく笑顔になっていくのに反して、店員の顔はどんどん恐ろしい顔になっていく
ルルア)あの子の呪いが爆発した時はのぅ、その子の一番近くにいる者が無数の叫びに襲われて…
すると店員の周りに大量の木がすくすくと育っていっていた。
店員はルルアの話に聞き入っており、それには全く気づいていない様だった
店員)ゴクリ___
ルルア)体の周りを大量の木が覆いつくし、どんどん枝が体に刺さっていく…
ルルアの言葉通りに周りの木は店員を覆いつくしていく
ルルア)そして最後には…
店員)最後には…?
ルルアは満面の笑みを浮かべ、被っていたフードを外し店員を見る
店員はとても驚いた顔をする
ルルア)アッハッハ!その驚いた顔、本当にたまらないわ!
店員)なっ、
店員を覆いつくしていた木が店員の手足を刺し自由を奪う
そして先程まで年寄りのようだったルルアの声が若い女性の声へと変わった
店員)う”ッ、貴様何をッ、
ルルア)はぁ~全く。私の話術に夢中になるとは思わなかったわ。意外と単純なのかしらぁ?
ルルアは結んでいた髪をほどきながら話す
店員)このクソガキがッ、う”ぁッ
枝がどんどん深く刺さっていく
ルルア)はぁ〜あ、ひど。これでも私大人なんですけどねぇ。とりあえず、おじさんよくも私達の連れを捕まえようとしてくれましたね?
店員)な、なぜわかる。
ルルア)これだからただの人さらいは、魔術を知らない人がこの街にいるなんてね
店員)あいつなら、返してやるから。俺を逃がしてくれ
ルルア)あーら、残念。その後ろの扉にいる子ならとっくの昔に助け出したわよ
店員)なッ?
店員は驚愕する
ルルア)これも私とさっき一緒に店に来たやつの魔術よ。あなたが死ぬ前に魔術を知れてよかったわね
ルルアは首につけている木でできたネックレスを見る
時計の針のようなものが着いている
ルルア)さて、2人も待ってる事だし。あなたともお別れだわ。
店員)やっ、やめてくれッ!
ルルアは店員のそばにいき耳元で囁く
ルルア)ふふっ。さよーなら、おじさん。
周りの木の枝は店員を滅多刺しにし、辺りの壁を赤く染めていった___