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#リゼロ
すず
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第103話『秦、最強は誰だ』
中華連合武闘場。
準々決勝・第一試合。
実況が声を張り上げる。
「準々決勝、開幕!」
「第一試合!」
「秦代表――」
王翦!!
会場から大きな歓声が上がる。
王翦は無言のまま闘技場へ入る。
その眼差しは、まっすぐ前だけを見ていた。
続いて。
「同じく秦代表!」
桓騎!!
桓騎は笑みを浮かべながら現れる。
「まさか、お前とここでやるとはな。」
王翦は静かに答える。
「勝ち残った結果だ。」
二人は中央で向かい合う。
観客席では蒙驁が腕を組み、二人を見つめていた。
「秦の未来を担う二人じゃ……。」
李丙が右手を掲げる。
「始め!」
ゴォォォン!!
開始の鐘が鳴る。
しかし――
二人は動かない。
観客席が静まり返る。
桓騎が笑う。
「仕掛けてこねぇのか?」
王翦は微動だにしない。
「焦る必要はない。」
「お前はいずれ動く。」
桓騎は肩をすくめる。
「やっぱり面倒な相手だ。」
そう言った瞬間。
桓騎が一気に間合いを詰めた。
「行くぞ!」
鋭い踏み込み。
だが王翦は最小限の動きでかわす。
さらに桓騎は連続攻撃。
右。
左。
蹴り。
全てが速い。
しかし王翦は一切慌てない。
一つずつ丁寧に防ぎ、距離を保つ。
観客席で李牧が静かに分析する。
「桓騎将軍は相手の心理を揺さぶる。」
「ですが……。」
「王翦将軍には、それが通じていません。」
呉鳳明も頷く。
「感情で動かない相手は、桓騎将軍にとって最も戦いづらい。」
桓騎は舌打ちする。
「……ちっ。」
「予想どおりだ。」
王翦は静かに一歩前へ出る。
「今度はこちらの番だ。」
その一歩だけで、場内の空気が一変した。
桓騎の笑みが、初めて消えた。
「……来る。」
コメント
1件
あっ、これ秦の大将軍同士のぶつかり合い…!王翦の「焦る必要はない」って台詞、めっちゃ沁みました。桓騎の揺さぶりが一切通じなくて、逆に王翦が一歩踏み出した瞬間の空気の変わり方、ゾクゾクしました。静と動のコントラストが美しくて、次の一手が気になりすぎる…🍙さんのバトル描写、重厚で好きです🤍