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コメント
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いやあ、もう、ここ胸がぎゅっとなりましたね……。あの遠い目をして「起業し立ての頃に毎日のように通ってた」って言うシーン、彼の過去の孤独とか夢とかが一気に滲んでくるようで、じんわりきました。照れ隠しに舌打ちするところも、そのあと「キスもしたくなるんだ」ってストレートに来るところも、全部が彼の本音で、ちゃんと愛おしいなって思いました。海と飛行機の空気感も美しくて、特別編にふさわしい素敵な夜道でしたよ🌙
やがて高速を降りると、インターチェンジの間近にある大きな公園の駐車場に車が入れられた。
「こっちに来てみろよ」
車から降りて連れて行かれた先には海が広がっていて、その向こうには巨大なエアポートが横たわっているのが見えた。
「ここって……」
轟音と共に空へと飛び立って行く飛行機を眺めた。
「ここは、空港がよく見える絶好のロケーションなんだよ」
青く澄み渡った大空へ、白い大きな機体が吸い込まれて行く。
「なんか圧巻……」
「そうだろ?」と、横で彼が口にして、
「空港を見るにはこの公園は穴場で、昔からよく来てるんだ」
雲にかき消える飛行機を見つめながら、そう話した。
「よく来てるの?」
問いかけると、海辺に掛かる鉄柵に両手を垂らしてもたれかかっていた彼が、「まぁ、な」と、短く応じた。
「まだ起業し立ての頃に毎日のように通って、ここから空港を見ていたんだ……」
「……どうして空港を見ていたの?」
いつにない遠い目になる彼の横顔に視線を移す。
「ああ、いつかは俺の会社も世界を相手にするような、そんなグローバルな企業に成りたいと、そう思ってな……」
言って、鉄柵に片手で頬づえをついた彼が、
「あのジェット機のように、俺もきっと翼を広げてみせるとか……って、あぁー……」
ふいに言葉を切って口をつぐんだ。
「……また俺は、おまえ相手につい本音を……」
ちぃっ……と小さく舌打ちをして、頬づえをついていた手で彼が照れた顔の半分を覆う。
「……別にいいのに。本音を話してくれるのってうれしいし、なんていうかそこまで気を許してもらえるのが、私だってうれしいもの」
自分もちょっと気恥ずかしくなりながら本心を口にすると、
「……そういうところだよ」
と、彼が呟いた。
「そういうって、何が?」
「おまえのそういうあっけらかんとした明るさが、俺に本音を引き出させるんだって。それに、」
と、彼が私の顎を片手で捕らえると、
「キスも、したくなるんだ」
間もあけずにそのまま口づけてきた。