第60話 兄から見た弟
ラズワルドは、〈時空魔法〉に関するジェイドと理世の秘密をすでに知っており、しかもそれを責めようというわけではない、と言う。
(……なら、ラズワルドさんは一体、なんで私だけを呼んだんだろう?)
ラズワルドの意図がわからず、理世はただ首を傾げることしかできない。
「……前に、ジェイドについてリセに聞いたことがあっただろう」
理世が戸惑う中、ラズワルドは話を進める。
(あのときは……〈時空魔法〉のことばバレたんじゃ、って焦ってたっけ。なのになんで今回私、ぜんぜん警戒してなかったんだろ……)
当時の状況を思い出しながら、理世は「はい」と相槌を打った。
「今日は、その話の続きをしたくて呼んだ」
「続き?」
「……本当は、もう少し早く話す予定だったんだが」
「色んなお仕事があって、大変そうですもんね」
ラズワルドは、現王の代理としての公務だけではなく****************
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