「なん……で……?」
オレンジの髪を持った小柄な少女が呟く。彼女の視線の先には、今まさに手に持った大剣を振り下ろそうとする首のない鎧の姿があった……。
その相手は眼鏡を掛けた優しそうな男性。魔法を使われた相手の秘密が魔物となって現れる空間。少女の魔法によって生み出されたその空間の持ち主こそ、今、首のない鎧に殺されようとしている彼だった。
幾つかのルールが設けられたこの場所で、突然起きたイレギュラー。秘密を持つ魔物は、空間の持ち主を攻撃しない――少女の知る規則から外れたその光景は、彼女が動揺している間にもどんどん進んでいく。
勢いよく振り下ろされた大剣が、眼鏡を掛けた男の首元に接触した。
だが……。
――ギィン!
辺りに響いたのは、肉を斬る音でも、血が噴き出す音で*********************
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