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わっしょいカンパニー社長 熾盗
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ご主人
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ゆも
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「ぎゃあああああああ!!!」
キャンプ場に響き渡るまぜちの悲鳴。
「うるさっ!」
あっきぃが耳をふさいだ。
「何事や!?」
ぷりちゃんも慌てて駆け寄る。
まぜちは数歩後ずさりしながら、震える指で前を指した。
「む、虫……。」
みんながそちらを見る。
そこにいたのは。
小さな小さな虫だった。
「ちっさ!」
あっきぃが思わず叫ぶ。
「いやいやいやいや!!」
まぜちは全力で首を振った。
「サイズの問題じゃねぇんだよ!」
「あはは!」
ぼくは思わず笑ってしまう。
そんな様子を見ていたちぐが虫を見つめる。
「別に何もしてこないにょ。」
「だから怖いんだって!」
「意味分からん。」
あっちゃんがぼそっと呟いた。
しばらくして。
テントの準備も終わり、みんなでキャンプ場を散策することになった。
森の中には小さな道が続いている。
「探検みたいやな!」
ぷりちゃんが先頭を歩く。
「あっ!」
あっきぃが突然立ち止まった。
「どうした?」
「セミの抜け殻!」
そう言って木を指さす。
まぜちは見た瞬間、
「うわっ!!」
と距離を取った。
「抜け殻やぞ?」
「無理。」
「動かんぞ?」
「無理。」
即答だった。
みんなが笑う。
森を抜けた先には小さな広場があった。
「涼しい~!」
ぼくは伸びをする。
風が気持ちいい。
その時だった。
ぶーん……
また羽音が聞こえた。
「まぜ。」
あっちゃんが言う。
「なに。」
「右。」
「え?」
「肩。」
「え?」
みんなの視線が集まる。
まぜちの肩には。
小さな虫が止まっていた。
沈黙。
数秒後。
「ぎゃああああああああああ!!!!!!」
森中に悲鳴が響いた。
「待って待って待って!!」
まぜちは大パニックだった。
その場でぐるぐる回り始める。
「落ち着くにょ!」
「無理だって!!」
「動くと余計取れないよ~!」
ぼくも慌てる。
すると。
ひょい。
あっちゃんが虫をつまんで木の上へ逃がした。
「ほら。」
「……。」
「もういないぞ。」
「……。」
まぜちは確認する。
右肩。
左肩。
背中。
異常なし。
ようやく安心したらしい。
その場にへたり込んだ。
「あー……寿命縮んだ……。」
「大げさやろ。」
ぷりちゃんが笑う。
「あれは大げさじゃないにょ。」
ちぐも苦笑していた。
気が付くと空はオレンジ色に染まり始めていた。
夕暮れだ。
「そろそろ戻るか。」
あっちゃんが言う。
「賛成~!」
ぼくも頷く。
夜になれば、キャンプファイヤーも始まる。
ご飯もある。
楽しみはまだまだ続く。
その時。
「あ。」
まぜちが固まった。
「今度は何?」
ぼくが聞く。
まぜちは木を指差した。
そこには何もいない。
「気のせいだった。」
みんなが吹き出した。
「あはははは!」
夕暮れのキャンプ場に笑い声が響く。
今夜もきっと、忘れられない夜になる。
コメント
1件
あはは、まぜちさんの虫パニック、めちゃくちゃ笑いました😂「サイズの問題じゃねぇんだよ!」って全力否定するところとか、最後の「気のせいだった」でみんなで吹き出す流れが絶妙で、読んでて自然と顔が緩みました。 あっちゃんが何も言わずに虫をつまんで逃がすシーン、静かな優しさがにじんでて好きです。夕暮れのキャンプ場、今日もいい夜になりそうですね🌆