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なぜ私が子供の親になったのか?

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なぜ私が子供の親になったのか?

6 - 第6話 幸せな思い出と不安定な日常

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2024年08月21日

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母親がいなくなったことで姉を止める者はもぅいませんでした

この頃になると私は(デブ)なんて呼ばれてましたね

子供達(姪と甥)の面倒は全面的に私が見ることになり

子供達は保育園へ通うことになりました

姪が4歳甥が2歳でした

毎日朝起こし2階の寝室から子供達を担ぎ下ろし1階のリビングで朝食とお弁当(おにぎりかパンのみおかずは園で出ます)を用意して自転車か徒歩で送り迎えをしていました

姪は保育園に着くと楽しそうに走って行きますが

甥は泣きじゃくるので連れて帰って1日中面倒見たり

調子の良い時は保育園へちゃんと行ってくれました

洗濯機を回すのは姉

干して取り込んで畳んでしまうのは私

夕飯を作るのは姉

片付けは私

こんな風に役割分担しながら生活していました

上手くはいってなかったけど屋根があるだけ良い

しかも可愛い子供達の面倒が見れる

少しずつ壊れて行く自分と向き合いながら毎日必死に家事や子育てしてました

保育園に通い始めて1年が過ぎ

甥っ子がたどたどしいながらお喋りしてくれるようになり

姪っ子はちょっとお喋りな女の子になっていました

そんな春のこと保育園では母の日というイベントのためカーネーションを帰りに園児に配っていました

姪っ子甥っ子は嬉しそうに持って帰りました

【良いね〜綺麗なお花だねママにありがとうって言って渡すんだよ?】

『任せて!どうやったら喜ぶかな?』

【貰うだけで嬉しいけど姪っ子ちゃんがニコニコしてたらもっと嬉しいと思うよ】

『頑張る!』

3人で楽しくお喋りしながら帰りました

夕飯を食べ終え私は洗い物をしていました

(つんつん)何かが私の服を引っ張ります

甥っ子でした

【どうしたの?ママにお花あげないの?一緒に渡そうか?】

モジモジする甥っ子の手にはカーネーションが握られたままです

〈あのねこっけんしてくだしゃい〉

【えっ…えー?私にくれるの?ありがとうね】

なんとカーネーションを私にくれました

こっけんしてください(結婚してください)可愛すぎて鼻血が出るかと思いました

甥っ子を抱き締めて頭を撫でると凄い顔真っ赤で照れてたのが分かりました

私の誕生日が母の日とほぼ被ってるのでこんなに素敵なプレゼントは初めてでしたよ

そんな幸せと地獄を混ぜたような

子供との思い出は幸せだけど

姉との思い出はあんまり良いものでは無い

日々は足早に過ぎていくのです

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