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学年一の優等生様には
才能がないらしい。
# prsk夢小説注意
# 魔法学園パロ
11⁄11
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翌日。
学園内のカフェテリアで、
久しぶりに生徒会で集まり
昼食を食べていた時のこと。
「はー、美味しかった〜。」
食べ終わって、
皿を返しに行く中に僕はそう呟いた。
「ね。美味しかったわよね〜。」
そう僕のつぶやきに反応するのは、
生徒会会計の日野森雫さん。
「ここのご飯、手が込んでるよね。」
右側からひょこっと出てきたのは、
学習委員会委員長の桐谷遥さん。
2人とも綺麗な顔立ちで、
何でここの学校に来たのか不思議なくらい。
ちゃんとした芸能科がある学校にでも行けば
人気出そうなのに、といつもそう思う。
一応この学園にもあるんだけど…
めちゃくちゃ人気になれる!ってよりかは
趣味
「うん。つい沢山食べたくなるね」
相槌と少しの文を返しながら、
「じゃあ、僕は授業があるからこれで。」
「あ、私もだわ。またね、遥ちゃん」
「うん。またね。」
僕と日野森さんは、桐谷さんに手を振り
生徒会室へと向かった。
/ 生徒会室 /
「失礼しまーす」
ノックはしない。
“行き慣れてる”から。
「白月と日野森さん、こんにちは」
生徒会室に入って一番に聞こえてきた、
低いけど優しさがある声。
「青柳くん。こんにちは。」
「こんにちは。」
日野森さんと僕は挨拶を返し、
自分の席にへと行き、
ふかふかの椅子に座った。
「…あれ、そういえば東雲くんは?」
ふと、そんなことを聞いた。
いつも青柳くんの隣にいるはずの
相棒の、東雲くんの姿が見えなかったから。
「あぁ、彰人なら、今日は教室で
授業を受けると言ってました。」
「教室で、か。皆真面目だねー。」
生徒会に入った人は、
皆基本生徒会室で授業を受ける。
学校の問題や話、外の世界のこと。
生徒会以外の生徒にバレるとやばい情報…
つまり機密情報ってのをよく話すから。
まぁ流石にやばくない内容も少しは話すよ?
少しは。
けれど、こっちで
ずっと授業を受けていると、
たまに元の学級の生徒と話が
噛み合わなかったり、
特に委員長の人だと委員会の
コミュニケーションが
取れなくなってしまうから、
多い人で1週間に3回か2回程度、
少ない人で1ヶ月に3回、
元の学級に戻っている。
…まぁ、僕は行ってないんだけど。
別に強制じゃないし。
「そういえば、遥ちゃんも今日は
元の方に戻るって言っていたわ。」
「あぁ、そう言えば
そんなこと言ってたね。」
相槌を打ちながら少しづつ進んでいく会話。
それは、5分後に終わった。
キーンコーンカーンコーン
少し高い鐘の音がすると、
窓の方から一斉に立つ音が聞こえた。
これは毎日のこと。
みんな授業の5分前には席に
付いてるようにって、小学生の時から
教えられている。
だから、絶対に遅刻しないようになってる。
こんなにも揃っている音が多いと、
結構スッキリする気がする。
今、生徒会室に集まっているのは全部で6人。
僕と、日野森さん、青柳くん、
鳳さん、神代くん、星乃さん。
上(僕も含める)は、生徒会の係、
下3人は部長組。
鳳さんは体育系の部活、
神代くんはプログラミング系の部活。
そして星乃さんは軽音系の部活。
みんな、適材適所すぎて逆に
怖いくらいなんだけど、
みんな優秀だから生徒会も指示しやすい。
そういう意味でも
皆がいてくれて本当に助かってる。
そして、会議開始時刻。
時間にすると1時半くらい?
生徒会以外の生徒は
今頃掃除をやっている頃だと思う。
でも、僕達はちょっとやることがあるから、
いつも掃除は生徒会室をちょこっと
綺麗にするぐらいで終わらせている。
「じゃあ、はじめよっか!」
そう元気よく切り出したのは
ピンク色の髪の毛が目立つ、鳳さんだった。
「__みんな、とりあえず一昨日やって
いたことまとめよっか。」
星乃さんが僕達の各ファイルを
出すようにと、促すようにそう告げる。
「えっと、一昨日どこまで行ったっけ」
「確か学校の清潔の所だった
気がするけど、どうだったっけ?」
「あ、うん、
学校の清潔のところ。合ってるよ。」
皆で確認をしながら、
一昨日やった所を見ていく。
「2年の所、どうだったかしら?」
「うーん、前よりは綺麗だったけど、
今はこう、『ボロッギラギラ!』って
感じがする!」
「そうだね。前よりはゴミや汚れは
減少傾向にあるけれど、0とまでは行かない」
「数ヶ月後には”魔法祭”も控えてますし、
そろそろ何か手を打った方が
いいかと思います。」
ファイルから1枚のプリントを出しながら、
真剣な面持ちで青柳くんがそう言う。
マジック・ナイト・フェスティバル
通称 魔法祭。(+前夜祭 後夜祭)
それが数ヶ月後に控えている。
これが何かと言うと、
毎年凄い人の数で賑わう為、
ゴミの数や汚れ等が
増える可能性が非常に高い。
なので、今のうちに色々やっておかないと、
既に汚くなり始めている学園が、
魔法祭でゴミ屋敷となる現実も、
有り得なくは無くなる。本当に。
「学園の裏にある倉庫で魔法で燃やしたり
消したりしてもいいけど、流石に魔力
切れを起こす生徒が、
後を絶たなくなるかもだし…」
「もしそれが原因で出し物の人手が
足りなくなったら本末転倒だし…」
「そうよね、人が多く来る魔法祭、
魔法を使わずには居られないし、
殆どの出し物は魔法で作ってるもんね。」
「先生だって、出し物のサポートとか
外から来た人達の対応で忙しいだろうし…」
一気に僕が発言すると、
日野森さんと星乃さんも困ったような
表情を浮かべ同調してくれた。
「ん〜……あっ、そうだ!」
ぽんと手を叩き、何か
案があるような顔をした鳳さん。
「おや、何か策があるのかい?」
「うん!あのね…」
「朝比奈センパイに、
頼んでみたらどうかなっ!?」
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