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48 - 「涼太の誘い方」❤️💙

♥

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2025年04月30日

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ベッドに沈むようにして、目を閉じた。

部屋は静かで、エアコンの低い音と、時折涼太が寝返りを打つ微かな気配だけ。

俺はというと、寝てるようで、寝てない。

意識がふわふわしてるだけで、完全には落ちてなかった。

そんなとき、背中にぴたりと何かが触れる感触があった。


……今日もか。


何も言わずに、そっと背後から腕を回してくる。

いつもの、あの感じ。

静かで、でも一切の迷いがない動き。

眠ったふりをしていれば、いつもみたいに涼太の行動が大胆になってくる。

胸元を撫でる指先はやけにゆっくりで、くすぐったいような、焦らされてるような。

Tシャツ越しでも、どこを狙って触ってきてるのか、はっきりわかる。


――わざとだろ。


でも、嫌じゃない。

むしろ、ちょっと期待してる自分がいるのが腹立たしい。

脚の間に涼太の膝が割り込んでくると、自然と足が開いてしまった。


「……ん」


思わず漏れた声に、自分で驚く。

こいつ、やっぱりそういうの狙ってやってる。

胸を摘まれたときも、下腹部を撫でられたときも、ぞわっと背中を駆け上がるような感覚があって、身体が勝手に反応してしまう。


「……シていい?」


耳元に落ちた声は、低くて甘くて、いつもより少しだけ切実で。

その声に、もう逆らう気もなかった。


「……好きにしろ」


それだけ言うと、涼太の手が遠慮なく動き出す。

キスされて、触れられて、体温が上がっていくたびに、頭の中がぼんやりとして、どこが現実でどこが夢かもわからなくなる。

唇を塞がれて、息が漏れて、それでもなぜか安心している。


――もう、慣れちゃったな。こういうの。


たぶん、今さらやめられるわけがない。


「……わかった。好きにするね?」


暗闇の中で囁かれたその言葉に、うっすらと目を開けて、涼太を見た。

ぼやけた視界の中、どこか優しい目をしてるように見えた。


……ずるいな、ほんと。


けど、俺もずるいから。

何も言わずに、そのまま受け入れる。

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