「うわぁ……懐かしい」
母校の門をくぐると、そこに開かれた学びの世界に、感嘆が漏れた。
過去には自分も通っていて、ここはありふれた日常だったのに、一度外に出たら違った景色に見える。
私は湧き起こってくる高揚さをつま先に乗せて、道の半ばで、くるり、と回転のステップを踏んだ。
ふわり、と広がったスカートの裾を見て、総一朗が双眸を細めた。
「ヒール気をつけろよ。周りの学生と違って若くないんだから」
「一言余分だと思う!」
「……ふ」
小さく彼が笑って、変わらぬ足取りで私の後を付いて来る。
「土曜日だってのに、結構、学生はいるもんだな」
「勉強熱心ね」
流石に平日程ではないが、思った以上に人の姿がある構内を見て会話する。
私服姿の学生も、構内の様子も、校舎も、図書館も、窓から覗く教室も、どれもこれもが懐かしかった。
「それにして************
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