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#鬱展開
Mist-404
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古流斬
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第1章 第十八話 冤罪
クロノス星へと帰還するルシフェルの心中は、激しい渦の中にあった。
黒い仮面の男の言葉が事実であれば、仲間たちはウカビルの嘘に操られていることになる。
「誤解を解かなければ……。真実を伝えれば、みんなは必ず理解してくれるはずだ」
ルシフェルは宇宙空間を切り裂き、クロノス星の軌道上へと到達した。
しかし、星の周辺を警戒していた時の使者の宇宙船群は、ルシフェルの接近を感知するや否や、迷うことなく全艦艇で包囲陣を敷いた。
「ルシフェルを確認! 仮面軍の残党だ、直ちに排除せよ!」
通信回路から聞こえてきたのは、かつて共に訓練を受けた教官の声だった。
ルシフェルは愕然とする。
「待ってください! 私です、ルシフェルです! なぜ攻撃を……!」
ルシフェルの切実な叫びは無視された。
轟音とともに、警備隊の放った高出力レーザー砲がルシフェルの至近距離を掠める。
「くっ……!」
反射的にバリアを展開し、船体を守る。
ルシフェルは懸命に呼びかけ続けた。
しかし、彼らが信じているのは「ルシフェルがノヴァを殺した」という決定的な事実だけだった。
「これ以上、こちらに来るなら容赦しない! 撃て!」
次々と放たれる追撃の砲弾。
ルシフェルは仲間たちに傷つけまいと回避に徹していたが、船団からの集中砲火は止まない。
やむを得ず、ルシフェルは反撃に転じた。
最小限の出力で船体の動力部をピンポイントで貫く。
ドォォォォォオン!
次々と警備隊の宇宙船が炎に包まれ、無力化されていく。
「違う……私は、みんなと戦いたいわけじゃないのに……!」
ルシフェルの頬を、宇宙の冷たい影が流れる。
嫌な予感が全身を支配する。
時の使者の本部を目指す彼女の前方に、ついにクロノス星の大気圏が迫ってきた。
この日は、奇しくも雨だった。
まるで、かつての絆が切り刻まれることを悲しんでいるかのように、雲の間から激しい豪雨が降り注いでいる。
ルシフェルは意を決して、地上にある時の使者本部へと機体を強行着陸させた。
本部広場に降り立ったルシフェルを待っていたのは、銃口を向けた数百名の時の使者の隊員たちだった。
彼らはもはや、ルシフェルを友とは見ていない。明確な殺意と、裏切りへの憎悪を込めてトリガーに指をかけている。
その隊列の真ん中を割って、一人の男が歩み出てきた。
ボロボロの衣服に身を包み、手にはノヴァの形見である【ブラスターエクリプス】を握りしめたウカビルだった。
その目には、理性など一片も残っていない。
激しい雨の中、ウカビルは震える声で、しかし確実にルシフェルの心臓を射抜くような言葉を吐き捨てた。
「……なんで、ノヴァを殺したんだ……!」
ルシフェルの全身に、警備隊の銃弾が叩き込まれる。
激痛に顔を歪めながら、ルシフェルは肩を押さえ、必死に訴えた。
「違う……私はなにもしていない……! お前だろ、本当の首謀者は……!」
だが、その言葉は雨音にかき消され、誰の心にも届くことはなかった。
コメント
1件
おっと、また胸が締め付けられる展開が来たな……。 いやもう、ルシフェルが「誤解を解ける」って信じてるのが辛いよ。仲間たちに銃を向けられても“傷つけたくないから回避”ってのが、彼女の根っこの優しさを感じさせる。ウカビルの芝居がかった「なんでノヴァを♡♡♡たんだ!」には、思わず「それお前だろ!?」ってツッコみたくなったわ。雨の演出が全てを悲しく彩ってて、読んでるこっちまで胸がギュッとなる。続き、早く気づいてくれ頼む……!