この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
手すりから何とか指を引きはがし、僕は高梨を見た。
「僕が変な夢を見たってのは、覚えてる?」
僕がそう言うと、高梨は僅かに鼻をふくらませる。
「当たり前だろ。昨日あんなに話してたんだから」
「じゃあ、ジャックのことは?」
高梨はじっと僕の顔を見た。
「……俺が、忘れてるって言いたいのか」
「少なくとも、僕の記憶には存在するんだ。栗橋と一緒に夢をさまよった三人目のプレイヤー。名前はジャック。彼は失敗して影に喰われた。そして食われた翌日ここから落ちて、死んだ。死んだとされていたのは「蒔田(まきた)」。僕らとはオリエンの時に同じ部屋だったらしいけど……」
指折り数え上げながら、ジャックの情報を並べてみる。
ジャックも、僕や高梨***********************
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