自分の書く話に少し自信がついてきたね、楽しいね!!!!!
幅員は元に戻って、椿の木も消えた。さっきの記憶に耐えれば、おそらく解除される仕組みだったのだろう。少しづつ下り坂にもなってきた。そういえば、よく同級生のみんなが下り坂を走っていたな。私はそれを一歩引いて見る立場だった。お母さんがよく私に常に落ち着いていて、冷静な立ち振る舞いをしなさいと言われた。だから私は、同級生達と一線を引いて眺めるだけ。今なら、お母さんの目も届かないし走ってもいいかも。よく皆は「わー!」と言いながら勢いよく下って言った。私も、やってみよう。
「わ、わー!」
バタバタと足を地面にうちつける音がする。勢いが良すぎたせいか、少しだけ足裏がヒリヒリする。正直これの楽しさは分からない。でもきっと本当なら、このくだらないことで笑えていたんだろうなとも思う。みんなにまた会えたらいいな。
でも、一難去ってまた一難とはよく言うもので。また私の前には変化と、おぞましい情景がやってきた。
石垣から生える無数の腕。
一本一本が青白く光っていて、透けている。よく幽霊などの手とも言われそうな腕だ。実際幽霊だろうけど。問題は腕に触れたら精神的に何かが作用するものなのか、それとも物理的なものなのか。はたまた何も起きずに驚かせるだけなのか。何にせよ進んでみるしか試す道がないのだ。正直この道を通るのは嫌な感じがするけれど、今更引き返すなんてできっこない。私の足はゆっくり前進する。恐怖で軽く目を閉じながら、近付いた。
進もうとしたら腕に全身を止められた。どうにか進もうとしても、力が強くて進めない。そのまま私は後ろへ投げ捨てられた。
「痛い……」
痛いと言ったのはもちろん、後ろに投げ飛ばされた衝撃のこともある。だが今一番私を蝕んでいる痛みは、先程掌で触れられた箇所。掌で触れられた箇所を見てみると赤く爛れている。そこから溶けて焼けるような痛みが、びりびりと私に伝わっている。服を着ているところにも触れられたが、そこは痛みがない。つまり布があれば対策はできたはずだけど、今は洋服しか布がない。それに聞こえた。はっきりと、少女の声で。強く言われた。
その言葉で俄然火がついてしまった。こんなことを言われてはいそうですか、と踵を返せるほど私はいい子じゃない。絶対に見返してやる。あの腕は力が強い。一度掴まれたら立ち向かう術は無い。また皮膚が爛れるのも御免だ。なら、掴まれないぐらい早く走り抜ければいい。正直足には自信が無い。でも下り坂を走り抜ける練習はさっき一人でしたばかりだ。絶対抜けてみせる。
私の足がさっきよりも早く進む。今度は目をよく見開いて、背を伸ばして、堂々と。手が蔓延る通路へ、勢い良く突進した。
「……通れた?」
どうやらしっかり通れたようだ。掴まれていないとはいえ、腕には触れたから所々爛れている。これは時間で治るのか、治らないのか。治らなかったら最悪だ。手形に身体中が爛れている女子中学生なんて怖がられるに決まってる。にしても、どうしてあの腕は私が進むのを拒んだのか。振り返れない今、あの手が消滅したのかは分からないけど。あの手は私を拒絶したんじゃなくて、送り返そうとする優しい腕だった。
後ろから先程よりか細い少女の声で『どうして?』と聞こえた。
「会いたいの、恩人に。」
爛れた右腕が痒い。
ちなみに淡々と痛いって言ってますけど激痛です。正直。風が当たるだけで刺されるような痛みに襲われます。
コメント
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今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! 私は小さい頃、よくやってて思ったけど 下り坂を走って降りるの楽しいよ(?) あれ?この腕に触られると めちゃくちゃ凄く痛いそうですが… 流石、覚悟が決まってますね… だとしても君、ギリ小学生(?) のラインだよね?!!!(?) 本当に凄いね?!!!(??) 次回も楽しみに待ってるね!!!!
うーんガンギマリじゃないと 動けない状態すぎる… 腕もここを通ろうとした 子なんですかねぇ だとしたらくそ重いのが見えるんだが
もう痛風だよそれ 流石の可哀想は可愛い信者の私でも苦しくなってきたかも