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『谷川誠斗。』
5月12日、火曜日、晴れ。
今日の百合香さんは髪を結んでいた。可愛らしいヘアゴムをクソ女と一緒に選んだらしい。
まぁ、似合うからいい。
5月13日、水曜日、曇り。
クソ女は更に醜くなっていた。
恐らく12日に…また。
気持ちが悪い、吐き気がする。あんなのと付き合っていたという事実だけでゾッとする。
5月14日、木曜日、晴れ。
今日の保健体育の授業で、室内でバスケットボールをした。
途中百合香さんが転んでしまったところを、クソ女がすぐに助けに行った。
ここだけは評価してやろう。
…今日の日記はこれでいいか。
百合香さんと出会ってからつけている日記。
日々あったことを書くだけだが、中々いい。
時折読み返すのも楽しいから。
明日の百合香さんの日記も、明日書こう。
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『安城百合香』
【家にて】
いつも通り、自分の分だけの夜ご飯を作る。
ガチャ…
玄関の開く音。
「おい、ガキ。帰ったぞ。」
なんで、今日は早いの?
「お、おかえり…早かった…ね。」
「おん。で、俺の飯は?あるんだよな?」
「帰ってくると…思ってなくて、その…」
「あ?その台所にあるそれでいい。不味そうだけど腹減ってるからな。寄越せ」
「で、でも…私の分が」
バチンッ!
という破裂のような音ともに、右頬に激痛が走る。
「お前誰の金で生活してんだ?あ?俺の飯でいいだろうよ?どうせ小遣いから買ったんだろ? 」
「ごめんなさい…」
「ちっ…ほんっと、色気も何もねぇクソみてぇなガキだな。母親はよかったのになぁ、デカいし積極的だったしな。」
「…くせに…」
「…あ?」
「出ていかれた…くせに。」
つい、本音が口走った。
「…お前…今なんつった!?」
グッと髪を掴まれる
「出ていかれただァ?生意気なこと言ってんじゃねぇよクソガキ!」
「ごめ…ごめんなさ…ッ」
「ちっ、もうお前来い!ガキ〇す趣味はねぇけど、お前には今日からあいつの役割を全てやってもらうからな」
「そ、それだけはやめて!いや!いや!」
…5時間後
「ふぅ〜、やったやった。初めてなだけあってキツかったや。ほら、早く部屋もどれ。あ、片付けはしてけよ。」
…もくもくと部屋を片付け、自分の部屋に戻った。
もう夜中の1時だ…早くお風呂に入って寝よう。
私はやることを済ませ、眠りについた。