テラーノベル
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SHKはSMの手を軽く掴み、その掌に指先で触れる。
「smの鼓動、まだ速いな」
低く囁く声に、SMは思わず顔を背ける。
「や、やめ…そんなに見ないで…」
SMの声は震え、指先で自分の胸を押さえる。恐怖と羞恥が混ざった微かな息遣いが、SHKの耳に心地よく響く。
「嫌じゃないんだろ?」
SHKは笑みを崩さず、相手の言葉にならない答えを待つ。
SMは一瞬固まるが、無意識に頷いてしまう。
「…俺、…逃げたいけど…でも…」
SMの言葉は途切れ途切れで、心の揺れがそのまま声になっている。
その瞬間、SHKの目が鋭く光った。
「ふふ、いいんだ。smがそうやって俺に従うところを見るの、好きだから」
SMは言葉を失い、ただ肩を震わせるだけ。
SHKはさらに距離を詰め、額を軽く相手に押し当てる。
「怖い?それとも…楽しんでる?」
問いかける声に、SMの胸の奥で熱がざわめく。
「…わ、わからない…でも、…いや…」
SMは混乱しながらも、目を逸らせずにSHKを見つめるしかなかった。
SHKはその視線を飲み込むように見つめ返し、静かに笑った。
夜の街の闇に包まれ、二人だけの世界がじわじわと形作られていく――支配と依存、恐怖と期待が絡み合う静かな心理戦が、まだ始まったばかりだ。
SHKはSMの首筋に指先をそっと滑らせる 。
「ここ、敏感だな」
低く囁く声に、SMの肩が小さく跳ね、息が詰まる。
「そ、そんな…」
SMは目を逸らしながらも、体が勝手に反応してしまうのを抑えられない。
「抑えなくていいんだ」
SHKは微笑みながら、相手の耳元に息をかける。
「smの反応…全部見ていたい」
SMは震えながら、思わず手を胸に当てる。
「だ、だめ…そんなに…近づかないで…」
声は小さく、途切れ途切れ。でも瞳はSHKから離せず、心の奥で昂ぶりが芽生えているのを自覚する。
「本当にやめて欲しいのか?」
SHKは一歩さらに近づき、悪戯っ子のような笑顔で、指でSMの顎を軽く持ち上げる。
「逃げたいのに、逃げられない。…その感じが、たまらない。そうじゃないのか?」
SMは小さく震え、唇を噛む。
「……でも…いや…」
戸惑いと快感の混ざった声が、夜の街の空気に溶ける。
SHKは相手の反応を確認するように目を細め、じわじわと掌で全身をなぞる。
「いいんだ…俺の前では、全部さらけ出して」
SMは体を硬直させつつも、逃げることも拒むこともできず、ただSHKの掌の感触に翻弄される――恐怖と昂ぶりが入り混じる、危うい均衡の中で。
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