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【神楽宵視点】


「宵」


吐き捨てる。


ぶっきらぼうに、無愛想に。


「宵」を、


貴方は、貴方だけは、

何も、何もかも、


咎めなかった。


代わりに返ってきたのは、




「君を買おうと思うんだ」
























「…なんで」


零れる。


溢れ出て、零れ落ちて、


その感情は止まることを知らない。





「どうせ」


「僕は生まれてきちゃだめだったんって」


「僕なんて死ねば良くて」


「僕なんて」


「僕なんて」


要らなかった。















だから、優しさなんて要らない。


親切は要らない。希望は要らない。


























「じゃあこうしよう」


「君を買うのは慈しみじゃない。こき使うためでもない。」


「あいにく、俺は我ながら人間がなっていてね。」


「君を買うのは、」





「…これは、ただの俺のエゴだよ。」




「……」




「納得してくれた顔…では無いね」


「……」



「じゃあ、納得させてよ」


「聞かせて」


「教えて」




























A.貴方は、僕を救済して下さいますか?

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