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あーわかるー。 この展開、わかるーー。
正夢になりそうで怖くて、阿部ちゃんと過ごす約束だったけど断った。
💚「そう、じゃあまた今度、時間ある時教えて?」
💙「うん……」
阿部ちゃんは決して束縛しない。
自由でないと落ち着かない俺を尊重して、適度に放っておいてくれる。
それは有り難い事なのに、今は『阿部ちゃん別に俺に会いたくなかったのかな』とか悪い方に考えてしまう。
💙「なぁ阿部ちゃん」
💚「うん?」
💙「その……」
俺のこと、好き?って聞きたかったけど、阿部ちゃんが一瞬でも返事を躊躇したらもう耐えられる自信がない。
💙「……何でもない」
目を逸らしたけど、視線を感じるのでたぶん阿部ちゃんにめちゃくちゃ見られてる。
💚「翔太、何か心配事?」
💙「えっ」
💚「無理にとは言わないけど、いつでも聞くから。何でも教えてね」
💙「ありがと……」
こんなに優しくされても、歯切れの悪い返事しかできない。
阿部ちゃんが何か言おうとしたけど、俺を呼ぶスタッフさんの声がした。
💙「ごめん、行ってくる」
💚「うん。あ、翔太」
💙「ん?」
💚「好きだよ」
顔が熱い。たぶん今真っ赤だ。
小走りでスタッフさんの元へ向かうと、ドッキリとして秘密で進めたい話があるからと控室に案内された。
控室の扉が閉まるなり、スタッフさん、いやスタッフの野郎に後ろから抱きつかれて倒された。
💙「何すんだ離せ!むぐッ…」
俺より体格のいい野郎に馬乗りされ、周到に用意していたらしいタオルを口に押し込まれ、ポケットからカッターを取り出して暴れるなと脅される。
想像ではこういう時多少の傷は厭わないつもりだったけど、実際この興奮状態でもしタイミングが悪くて深く刺さってしまったら…と思うと怖くなり、俺は抵抗をやめた。