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朝になった
私はランベル家の長女として両親に期待されてきた
でも、もうその重圧に押しつぶされそうだ
そんな私を唯一保てているのは、一通の手紙だ
いつからだったろうか
名前もわからないあの人に手紙を書くようになったのは……
アリア「カキカキカキ」
「ふぅ……これでいいかな…」
拝啓。名前も知らない貴方へ
私は高校へ入学しました。
まだ私の両親は許嫁という風習に囚われたままです。
貴方は今何をされているのでしょうか
あの日の約束をまだ覚えていらっしゃるでしょうか
ああ、貴方に……貴方に
お会いすることができたらどんなに嬉しいことでしょうか
私はまだ貴方というお方を忘れることができていません
貴方もそうなら嬉しいです…
どうか…このお手紙が貴方に届いていますように……
敬具
手紙を書いて出すが、返事はこない
もう慣れた
どうせあの人に届かないお手紙だ
だから、名前も書かない
そう、これは叶わぬ願い…
叶わぬ恋…
伝わらない思いなのだ…
決して欲張ってはいけない……
でも……それでも……もし、もしあの人に届いているのなら……
私の気持ちが少しでも伝わることを願っています……
アリア「これをいつも通りポストに投函してください」
メイド《かしこまりました》
ああ…私はいつまでこんな事をしているのだろう
これは叶わないことだと…
伝わらない思いだと分かっているはずなのに……
どうしてか、毎日手紙を書く手が止まらない
なぜでしょう……
私は何がしたいの……?
そう思う今日此の頃……
俺はカナタ・クライン
この度アリア嬢と婚約した
だが、これは俺の意思じゃない
親が決めた許嫁だ
俺は許嫁という風習が嫌いだ
囚われた恋をしなければいけないことに腹が立たつ
俺は俺がやりたいようにやる
それでいいじゃないか
だが、そう世の中は甘くはない
現に俺は両親に言われるがまま婚約した
断れなかった
俺にはずっとずっと片思いしている人がいるのに…
あれは…いつのことだったろうか……
??「はぁ……」
カナタ幼少期『(ん?あれはどこの貴族さんだろう…』
『(あんな子居たっけ…?』
『……………』
カナタ幼少期『大丈夫ですか?お嬢さん』
??「へぁ!?え…とどなたでしょうか…?」
カナタ幼少期『(今名前を言ってしまえば気を使われるかもしれない…』
カナタ幼少期『まあ…それはあとで…』
カナタ幼少期『私と少しお話しませんか?』
彼女との話はとても楽しかった
気を使うこともなく、笑いあえることができた
俺はそれがとても嬉しかった
俺の家…クライン家は一応名家だ
そのためか、気軽に話しかけてくれる人はいなかった
久しぶりだった……
彼女のおかげで昔の楽しい日々を思い出せた
感謝している
だが、俺には許嫁がいた
この思いは抱いていてはいけない
感じてはいけない…
わかっていたのに……そう思っていたのに……
時は流れ俺は高校2年生に
そんなある日…一通の手紙が届いた
名前がわからない手紙だった
敢えて名前を書かなかったのか…
それともただ忘れてしまっただけなのか……
執事は気持ちが悪いからと捨てようとしていたが
俺が引き留め、読んでみた
そして、この手紙は俺に大きな影響を与えた
毎日届く名前のわからない手紙
なぜ届いているのかは不明だ
だが、女性であることはわかった
そして、年齢が許嫁と同じだと気づいた
これは偶然か…?と思った
それと同時に、昔出会った名前もわからない彼女の事を思い出したのだ
あの時名前を聞いていれば……と、ここまで悔やんだことは早々なかっただろう
そして、俺は決意した
この両親から逃げだし
婚約を解消させ、あの……
昔出会うことができた彼女に……
また出会うことを……
おかえりなさい!
また次回も見てくれると嬉しいな♪
このお話の元ネタはプリ小説で配信してます!
まだお話は終わってないですが、そちらもよかったら見てみてくださいね!
それではまた次回でお会いしましょう〜!!
次回 第4話
高校生活