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・奇病パロ
・嘔吐表現有
・深夜テンション
視点はkyかrt(ご自由に)
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ky or rt side
とある日の昼下がり。
なんの前触れも無く急に吐き気がして、慌ててトイレに駆け込む。
「お”ぇ”…、う”っ」
「はぁ…っ」
吐くのって、どうしてこうも辛いんだろう。
そう思いながら、早く流そうとレバーに掛けた手が、ピタッと止まる。
便器の中は一面嘔吐物───ではなく、真っ赤な花弁で覆い尽くされていた。
「なに、これ、」
茫然と眺めていると、また吐き気の波が押し寄せる。
「う”っ、ぇ”…」
目を開けると、花弁は更に増え、数枚舞っていた。
───これ、俺の口から出てる、よな、?
それ以外考えられないけど、有り得ない。
“花を吐く”?───その時、ある記憶が蘇る。
どこかで見た、”花を吐く病気”。
《嘔吐中枢花被疾患》
通称、
《花吐き病》
あまり知られてない、何十万人に一人がなる病気だとか、それほど稀な病気。
そして、この病は、片思いの人しか罹らない。
「てことは、俺、片思いってこと、?」
「…はっ…そっ、かぁ…」
涙が頬を伝って、花弁の上にポツンと落ちる。
───薄々気付いてはいた。でも知らないフリをしてた───こうやって思い知らされたくはなかったな。
花吐き病の治療法はたった一つ。
両思いになって、白い百合の花弁を吐くこと。
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病の詳しい情報は曖昧だったり捏造だったりです。
私の中で奇病ブームが来た。