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スタート
前回と同様
あれから、何日か過ぎたある日
遠くから、優しい女性の声が聴こえてきた。
『ん、?』
江南は、顔を少し濁った川の水で洗い流した。
『江南ッ!凪ッ!無事だったのねッ!』
江南は、とても、びっくりとした顔で、その女性に抱きついた。
『母さんッ!無事で良かったッポロ』
今まで我慢してきた数の大粒の涙が零れた。
その涙が弟の凪の顔へぽつりとあたった。
凪は、何事かのように目をさました。
『おにい、ちゃん…?』
そう言い、凪は眉を惹きつけるかのように、びっくりをしていた。
『おっかあしゃんポロポロ』
その様子を見ていた、鄒は、少しホッとしたが、
少し、嫉妬をしていた。
萩が鄒の顔を見ていった。
『兄さん。母さんたちはきっと、来るよ。』
鄒は、萩の顔を見た。
萩の顔はとても悲しそうで涙をこらえてるかのような顔だった。
鄒は、萩を優しく抱きしめた。
『……兄ちゃん、姉ちゃん…』
恋が寝起きの声で二人に言った。
『恋、どうした?』
『オレね、、、オレね、、、』
恋は歯切れが悪いかのように唇を噛み締めて言う。
『オレ、迷惑かけてばかりでごめんなさいポロポロポロポロ』
『…』
『…』
萩も鄒も5才の恋からそんな言葉が出るとは思いもしなかった。
『大丈夫さ、恋は俺達にとことん迷惑かけていいんだからな。』
鄒が、恋の頭を優しく撫でた。
恋は、涙を流しながら、言った
『ポロポロありがとっポロポロ』
『恋ー!萩ー!鄒ー!』
大きな声で、声を荒げて、誰かが叫んでいる。
三人は、声のする方をじっと見た。
『母さん!父さん!』
『お母さん!お父さん!』
『親父!母ちゃん!』
三人がシンクロしたかのように声を上げた。
『鄒ッ!萩ッ!恋ッ!』
お母さんが三人を抱きしめた。
『見つけるの遅くなってすまんな。』
お父さんが謝った。
その、五人のところには、今までにはないほどの
に包まれていた。
凪はお母さんに言った
『お母さん、お父さんは?』
お母さんはクスッと笑った。
『お父さんはね、ずっとあなた達の後ろにいるわよ。』
二人は驚いたように後ろを見た。
『お前ら気づくの遅くないか…?父さん悲しいぞ。』
お父さんは少し悲しんでいた。
その四人のところにも、
が、あった。
二話は終了でございます。
最後までご視聴ありがとうございました。
次回もお楽しみ。