1話でご案内した短編集の中にある「許し」との関連性を補完する話になります
彼の友人サイド
2人と別れた後
「少し言い過ぎたかなー」
「でもあいつの思いに気付かないぐらいの鈍感さじゃ、わかってないかもなぁ~」
思わずため息が出る
あいつと女の子たちの関係は
女の子たちからは
一時的でいいから彼氏になってほしいとか
ただ大切に扱われたいとか
抱いてほしい等々
あいつからは
行き場のない感情と性の捌け口として
抱かせてほしい それだけ
あいつが感情を逃がすのが下手で、無駄に顔がいいから
互いに利用するこんな関係が出来上がった
ちなみにこれは高校時代から続いている
女の子たちもあいつに本命がいることは承知の上
故の”本気にならなければ”という条件付き
絶対に振り向くことはないというのは周知の事実ではあるけど
本気になる奴は0ではない
あいつと関係を持った子に話を聞いたことがあるけど
「常に他の誰かが思考の中にいることがわかる」
「優しいし気配りもできるけど私自身のことは見てない」
「勘違いしそうになるけど私を通してその子を見てるんだなってわかる」
そういってた
ま、彼女さんには知られたくないよな
手に入らないから代わりに数多の女を抱いていた なんて
「それにしても楽しそうだったなあいつ」
付き合う前までは俺の前じゃ死んだ目してたくせによ
今のあいつ余裕があるからか愛想が増して
以前よりも本気になる奴増えてんだよな
まだまだ見守る必要がありそうだ
なんにせよ
「よかったな、親友」
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