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つうん@📚🐟💙
40
kaede🍁
1,137
慶応3年(1867年)
11月18日
色街にて
永倉新八「お…?平助寝たか?」
原田左之助「あぁ…隣の部屋でよく寝てやがる」
永倉新八「そうか…」
原田は腰掛け真剣に龍馬を見つめた
原田左之助「……坂本龍馬…お願いがある」
坂本龍馬「なんじゃ?」
息を呑み口を開く
原田左之助「………平助を…お前の隣に置いてくれねぇか?」
坂本龍馬「は…?…どういう事じゃ?」
原田左之助「今ごろ、新選組が…伊東甲子太郎を殺そうとしてる…」
坂本龍馬「…?どいて新選組の藤堂平助をわしが?」
原田左之助「平助はもう…新選組じゃない、新選組と関わりなんてねぇ…お前らと同じ不逞浪士だ…」
坂本龍馬「…新選組を裏切ったのか?」
原田左之助「……俺は平助が裏切ったなんて思ってねぇ、だが、新選組は裏切り者として平助も殺そうとしてる…平助が伊東甲子太郎の元へ行けば殺されるんだ…」
坂本龍馬「だから守れと?じゃが、今、新選組は殺したんじゃろ?ここに平助がおればいい話じゃなか?」
原田左之助「この先の話をしている…平助がどう動くかなんて俺らには分からねぇ…だが、死ぬかもしれねぇ…新選組に殺されるか…自分で死ぬか…どっちか分からねぇ…でも、平助ならそうする…だから!」
坂本龍馬「分かったぜよ、わしが…あやつが死なんよう見守っちょればええ言う話かえ?」
二人は深々と頭を下げ礼を告げた
原田左之助「ありがとう…ございます!」
永倉新八「……ありがとうございます…」
龍馬は両手を振り
坂本龍馬「!…ええ、ええ、そんなことせんでええ、わしは、一度でも出会うた人を見捨てる程、鬼にはなりきれんぜよ」
永倉新八「……あんたが…鬼じゃなくて…鬼にならんでくれて…ありがとう…」
原田左之助「おい!新八!どうした!」
坂本龍馬「どっ…どいて、泣いてるがぜよ?」
永倉新八「わりぃ…俺…最近の新選組が…いや…平助を見捨てた新選組が………俺…本気で新選組をやめようと思った…本気で新選組をやめてもいいと思った…大切なもん守れなかったら…本気で俺はやめてたと思う…だから、ありがとう…ありがとう…」
原田左之助「何、泣いてんだ、飲み過ぎだ」
笑っている涙目になっていた
坂本龍馬「泣くのも、ええがよ、怒るのも、逃げるのもええがよ」
龍馬は少しだけ照れくさそうに続けた
坂本龍馬「わしは今、おまんらに会えて、本当に良かったと思うちょるぜよ」
そして、真剣に鋭い目つきで二人を見つめた
坂本龍馬「ええか、人は泣いても怒っても逃げてもええ、じゃがな、一人で抱え込むんはいけんとわしは思うちょるがぜよ」
原田左之助「……これだから龍馬って男は…男に持てるんだなw」
坂本龍馬「わしが男に持てるん言うんじゃったら…本当に欲しい男はどいて来てくれんがか?w」
原田左之助「お前が知らねぇだけで、もうそっちに行ってるさ」
坂本龍馬「ほう…そうならええがのう…w」
永倉新八「好いてる人こそ来ないもんだと俺は思うがなw」
坂本龍馬「そうかえ?それはわしへ言っちょるんかえ?」
永倉新八「さあ?wどうだろう?w俺もな…好きなおなごがおるんだが…届かないんだ…」
原田左之助「お前…さっきの花魁の話をしているのか?」
永倉新八「え…?バレた?w」
坂本龍馬「ほう…おまんはあのおなごが好きがか?」
永倉新八「おう!好きだ!w」
原田左之助「龍馬…こいつの好きはおなごに持てたいって事だ…気にするな」
坂本龍馬「持てたいんかえ?」
永倉新八「俺をそんな男として見るな!全然違う!俺だってな…!」
原田左之助「うんw」
コメント
1件
永倉さんの「鬼にならんでくれてありがとう」ってセリフ、すごく刺さりました。新選組の中で大切なものを守るために葛藤してる姿が痛いほど伝わってきて…龍馬さんの「一人で抱え込むんはいけん」って言葉も、重い時代だからこそ沁みますね。最後の軽いやり取りで温かさが残る、いい話でした🌙