突然ですがぁ、怖い話書きまーすッ!
夜中の2時。
部屋の明かりは、モニターの白い光だけ。
あなたはいつものように、何気なくSNSを眺めていた。
「#夜更かしさんと繋がりたい」──そんなタグで、誰かの投稿を開く。
そこにはこう書かれていた。
「今、あなたの後ろに立ってる」
軽い冗談かと思って笑う。
でも、スクロールすると次の投稿がある。
「動かないで」
ふざけてるな、と思って閉じようとした瞬間。
画面が一瞬チラついた。
そして、あなたのプロフィールが映っている。
見覚えのないスクリーンショット。
撮られた覚えのない自分の部屋。
――カメラ、つけてないよな。
胸がドクンと鳴る。
マウスを握る手が汗ばむ。
もう一度スクロールする。
新しい投稿が追加されていた。
「ちょっと動いたね」
息が詰まる。
反射的に部屋の後ろを振り向く。
……誰もいない。
安心してモニターに視線を戻すと、
カメラアプリの赤い点が、いつのまにか点灯していた。
そして最後の投稿。
「やっと、こっち向いた」
――そこまで読んだあと、
あなたの画面が真っ暗になった
真っ暗になった画面に、あなたの顔だけがぼんやり映っている。
反射で見えているだけのはずなのに──後ろの暗がりに、もう一つの影が見える。
「……え?」
あなたは、思わず振り向く。
カーテンの向こうも、ドアの隙間も、何も動かない。
心臓が痛いほど早く打っている。
もう一度画面に目を戻す。
……さっきの影が、少し近づいていた。
画面の右下に、小さく通知が出る。
着信:不明な番号
怖くて触れない。
けれど、勝手に通話が始まった。
スピーカーから、ノイズ混じりの呼吸音。
……スーッ、スーッ……。
あなたの息づかいと重なっているようで、微妙にずれている。
誰かが、あなたのすぐそばで息をしている音。
震える手で通話を切ろうとした瞬間、
イヤホンの中で、かすれた声が聞こえた。
「モニターの下、見てみて」
ゆっくり視線を落とす。
机の下は真っ暗だ。
それでも、確かに──何かが動いた。
影のような、細い指が、モニターの縁を「トン、トン」と叩く。
そして画面に、あなたのSNSアカウントが自動で開く。
新しい投稿が追加されていた。
「次は、あなたの番だよ」
投稿のサムネイルには、
あなたが今この瞬間見ている顔が映っていた。
目を見開いて、怯えた顔のまま、
……あなたの後ろから撮られている。
もし今、モニターの下に“音”がしたら、
それは多分──この話のせいじゃない。
もう、向こう側が気づいてるだけ
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