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メリーさんの執事【R.s.༗】

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メリーさんの執事【R.s.༗】

83 - 《偽王の幻夢境編》第83 - 知らぬがネ申

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9

2024年12月29日

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記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《偽王の幻夢境編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者より



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一方、彼は…

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〈キィィン〉…金属が擦れる音がする

赤く光る火花が散り舞う……

上空にはロディ達が居た街と同じ凶々しい現象が起きていた…


アズラト「あははは!大丈夫かい?一緒に来ちゃって後悔してない?」

凛太郎「問題ありませぬ」

べヘル「俺はちいと後悔してる」

……メイザーとTsアレフの他に、車内には、共和国イングラムの者…べヘル・マルシア、和[ヤマト]国の雨山 凛太郎 [アマヤマ リンタロウ]が、ついて来て居た。

アズラト「あんた達がどれくらい強いか知らないけど……私が考案した表で、高位…アレはクラスBかA、竜級かな……まぁ、常人じゃヤバイ相手よ」

メイザー「・・・俺の感は当たっていたか…やはり最初からこの場所で合っていたようだな……」…

小さな道から人影が無数に見える…

その正体は、変貌した人達と、グール(食屍鬼)に…魔物が群がっていた。

メイザー「過去に、戦場の近くで村を発見した……あの村には」

……ある程度進むと、木の壁が前方を大きく塞いであった。

アズラト「さぁ行くよ、上を開けて」

Tsアレフ「いつでも」車の屋根を開ける

……車は急速にブレーキし、地面と擦れて滑り進み……車から全員は飛び出す…


Tsアレフ「行け〜!」触手で全員を巻き上げ壁の向こうへと飛び越える。

アズラト「よくやった」

……上空から見渡すと、村の人達が武装をしているのがわかる。…

そして奥に見えるのは、

仏様の様な姿をした…化け物が居た。

全員は綺麗に着地し顔を上げる…

アズラト「阿修魔仏童[アシュウマブツドウ]……ッチ、クソガ」

……6人の村人が侵入して来たアズラト達に気付き槍を構える、

村人(老人)「だ…ダデ……出て行け!」

……恐怖で手が震えている他の村人も同様に今にも落としてしまいそうな……

アズラト「ダメじゃない……そんな持ち方じゃ…っ…行ってくるわ」物凄い速さで抜け出し仏様の様な怪物の所へ行く…

村人(若者)「は…速い」…

べヘル「俺は!共和国イングラムから来た、べヘル・マルシアです!決して!貴方達を危害に遭わしません!事情をお話になってくれませんか!」

村人(女性)「……いいですけど、何でココに来たんですか、外には怪物が」


〈バゴォォン〉と物凄い音が鳴り響く

アズラト「エレィボラ…」

阿修魔仏童『コォォォォ!」4本の腕がアズラトに目掛けて振り下ろす…


村人(若者)「救世主様…」

村人(男性)「あの化け物を……」

……村人達が目が少し明るく映る…

凛太郎「…2人、強い気配が西と東から来る。片方をよろしくお願いたします」そう言い、颯爽と早足で西に行く…

メイザー「対話はお前らに任せる、これが終わったら俺の要件を済ませるぞ」そう言い東の方へと歩いて行く…

……少し沈黙の後に、

木の壁から這い上がってくるグール(食屍鬼)達が次々と落ちてくる…

村人(女性)「きゃぁぁら!」

……起き上がってくるグール(食屍鬼)にTsアレフの大きな触手が押しつぶす…

Tsアレフ「ここは僕がやりますので、なるべく遠くに離れて!」

食屍鬼「ウォォォ」遠吠えをする。


……場面は西に移動する……

凛太郎「…人間の様な顔に対して、下はまるで生物を混ぜた化け物」

森の中で見つけたのは、様々な生物と融合していた ショゴス と呼ばれる生物だ…よく見ると別の知的生物が含まれている。

ショゴス〈ステケリ・り…テケリ・リ〉謎の鳴き声を発する……人間の顔が急に凛太郎の方を見てニヤリと不気味に笑顔になる…

凛太郎「雨流…」刀を構え、


ッ―――――――――――ぽちゃん…


凛太郎「 村雨[ムラサメ] 」…

……急に通り雨が降って来たかの様に水が滴り落ちる…それと同時にショゴスの人間の顔が落ち、胴体と切り離される。

……だが、落ちた首は関係無くショゴスは動き始める……

凛太郎「容易くはありませぬか……行きますよ村雨丸…」刀をまた構える…


ッ―――――――――――


\\\\\\\\\\\\\\場面は東に変わり\\\\\\\\\\\\\\


シスター「知りません……」20代くらいの若いシスターが怯えている子どもを2人を庇いながら連れている。

???「はぁ?知らない?使えない奴だな……まぁいいさ、場所は大体知ってるし君達には要はないね」

シスター「待ってください!…み…見捨てないでください……」

???「見捨てる?人聞きが悪いな!元から救い用の無いモノは救わないだけさ……種族は一度絶滅し新たな進化を達成させなければならない。それだけだよ?」

シスター「せ…世界が!穢れ落ちてしまうのですよ……」…

???「どこの世界でも!元からそんな世界だろ?…アレはそれを叶える為に動いてんだろ……。確かに目的は違うが、似た様な結果を出すなら…全く関係ないね」

シスター「……」

???「ウッドマン、奴が何を考えてるのか知らない……デウスキャスターズは、絶滅を起きに浄化させ進化に向かわせる目的と……ウッドマンが例える、あの怪物を利用し人々の魂を進化させる目的。スゥ……な!最後の目的は余り変わらない!そう思った!だから関係無い!わかったか?おい!」

……カサっと草木が揺れ、

メイザー「そうか…お前は…結局、どちらにしろ敵で、クズだったのか……」…

……目の前に映る???の人物は、

?仇敵「あ?お前は……アハハ!」

メイザー「ハハハ!」

?仇敵「抜け殻の剣を渡されてから、どうしてやろうか考えてた……お前をやって王の代替わりをしてやろう」

…奴の手には前まで使っていたメイザーの剣だった。

メイザー「そうか、やはり…チンケな暴君がお似合いだったか…フラスコ野郎!」

カルテット(仇敵)「カルテット様だろ!」

メイザー「あ〜!なンか言ったか」

……2人は剣を構え斬りかかり合う…

前よりも洗礼に磨かれた剣術が両者共、異常に互角でやり合っていた…

メイザー「怖気ついて努力してたか!」

カルテット「何だ!俺が弱ってる間にテメェはもっと弱くなっちまったか?…それとも限界か?なぁ!?」

飛び交う狂気が、周囲に圧をかける…

近くに居たシスターと子どもは怯え足が震え、泣いていた。…

そんな混じり合う剣の音、泣き叫ぶ子どもの声音の中、一つグオ〜ッと唸る声がゆっくりと近づいてくる…

それは、静かにゆっくりと…

侵入して来たグール(食屍鬼)だった。

子ども達「うわぁぁぁ」

シスター「い……逃げ…ないと」そう言葉に出すも足が言う事を聞かない…

食屍鬼「ウォォォ」狼の様な口を開け子ども達の方へ飛び込む…

シスター「た……神様…」…子ども達をぎゅっと包む様に守る…

メイザー「……チッ」…瞬時に襲われている方を見て、加速の魔法でもかけたかの様に一瞬にして近づき…

食屍鬼「ギャウゥ」斬られ吹っ飛ぶ…

メイザー「死を受け入れ事が神に向ける態度ならば、見えない所で…生贄にでもなれば良いものを……」…

〈グザッ〉とメイザーに剣が刺さる…

カルテット「どうした、お人好しになっちまって?どこが悪い?ここが悪いか?」持っている剣を捻り引き抜く…

メイザー「グァァ…」…

シスター「ぁ……ぁ…ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!…」…狂ったかの様に謝り続ける…

周囲に血の匂いに釣られて、グール(食屍鬼)が3匹ほどやって来る…

カルテット「良い!このまま犬の餌にしてやる!お前の足掻きを見届けてやる」そう言い木の上飛び乗り上から眺める…

……3匹のグール(食屍鬼)がメイザー達に向かって襲いかかって来るが…

メイザー「これしきで倒れぬ!」剣を横暴に振りグール(食屍鬼)を次々と、切り裂き…断絶し、ぐちゃぐちゃにさせる…

数分経つが……足掻き苦しむのはグール(食屍鬼)の奇声だけだった…

カルテット「ッ…チッ!使えねえな!面白く無え!…まぁいいそのまま」…

……大きな動きをしたメイザーは空いた穴から大量の血が流れている…

そして…今にも倒れそうなメイザーに、

カルテット「早く倒れろよ」赤い結晶を生成しメイザーに刺す…

……メイザーは意識が飛び倒れる…

カルテット「アハハハ!ヒフッハハ!あ〜〜スッキリした…」……

目の前の悲惨な光景に、

子ども達は、

子ども達「イヤァァァァァァ!」…恐怖で狂う程に泣き…


……森中に叫び声が響き渡る……



続く→




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