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さて!もう行っちゃいましょー!!
幼い頃、あの場所で貴方に出会った……
運命だと思えた
でも私に決定権はない
今までにこんなに悲しいことはなかっただろう
あぁ、あの人は今どこで何をしているのかな…?
ふと目を開けると私の目から水が流れていた
アリア 「ああ…いけないな…」
「もう忘れようって決めたのに……」
そういって私はベッドから降りた
私には1つ年上の許嫁がいる
今どきそんなことがあるのかと思いがちだが
あるのだ。実際
私が暮らしている国は中国だ
ここではまだ1部は許嫁風習が根強く残っている
私は長女のため、物心ついた頃にはもう許嫁が決まっていた
私の家は代々頭が良いことで有名だ
そして、ある企業の社長秘書になることが伝統である
そのため、一族共々そのお家の方と許嫁になることが多いそう
正直嫌だ
私は家のための女じゃない
好きな人くらい自分で決めたい
そう思っても両親の前では口に出せない
口から言葉が出ないのだ
アリア「ああ…こんなことがこの先ずっと続くのか な……」
「もう、嫌だ……逃げ出したい……」
そう思い口に出してみるが届くことはない
なんて惨めなんだろう
コンコンコン
アリナ〔お〜い!姉さん!〕
〔お父さまが呼んでるよ〜!〕
アリア「……わかった」
そうだ今日は許嫁が家に来る
嫌だ
見たくない
見てしまったら、私のこの思いが張り裂けてしまいそうだから……
コンコンコン
アリア「アリアです…」
バルロ〈入りなさい〉
アリア「……失礼します……」
嫌だ嫌だ嫌だ
入りたくない……
でも…待たせてしまっている……
入らなければ…
ガチャ
アリア「お初にお目にかかります」
「アリア・ランベルでこざいます」
カナタ『はじめまして』
『カナタ・クラインです』
バルロ〈アリアよ。椅子に座りなさい〉
アリア「…はい……」
ダンゼ【アリア嬢、はじめまして】
【私はカナタの父のダンゼ・クラインです】
アリア「はじめまして…」
バルロ〈それと、こちらは私の妻のマリアと、次女のアリナです〉
マリア[どうも…]
アリナ〔はじめまして…!〕
バルロ〈では、紹介も終わりましたので、本題に移らせてもらいます〉
〜〜〜〜ーーー。
〜〜〜……
ーーーーー、〜〜〜〜。
ああ、何か話している……
私には聞こえない
聞きたくない
もう、私は戻れないのかな……?
もう、あの人に思いを寄せることはできないのかな…?
そう考えたら少し気分が悪くなり、何かが込み上げてきた
アリア「すみません…」
「少し体調が優れないので、自室へ戻ってもよろし いでしょうか…?」
バルロ〈大丈夫なのか?〉
アリア「ええ…少し疲れてしまっただけです…」
「では、お先に失礼いたします…」
ガチャン
あの場にいられる気がしなくて
私は足取り早く自室へ戻った
ふと外を見るともう夜だった
星の綺麗な夜だった
そうだった……あの日もこんな夜だった……
アリア幼少期「はぁ…( ´Д`)=3」
「パーティー疲れた〜……」
??‹大丈夫ですか…?›
‹お嬢さん›
アリア幼少期「へぁ!?え…と…どなたでしょう か…?」
??‹まあ…それはまた後で…›
??‹私と少しお話しませんか?›
彼との会話はとても楽しかった
彼もパーティーが苦手だといい、とても気が合った
??‹貴方も許嫁がいるのでしょうか?›
アリア幼少期「え?ええ…一応……」
??‹私もですよ›
‹まったく…知らない人との婚約など嫌ですよね›
アリア幼少期「本当に!そうですよ!ᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ」
??‹貴方も許嫁というのが嫌なのですか?›
アリア幼少期「ええ!私も恋人は自分で決めたいものです」
??‹ですよね›
‹なら、いっそ貴方と……›
アリア幼少期「??」
??‹また大きくなったときお会いしませんか?›
アリア幼少期「え!いいのですか!?」
??‹ええ…もちろん›
‹そこで父上達を説得し……›
‹その…私と婚約しませんか……?›
アリア幼少期「えぇ…!?」
「そ、そんな……///」
「ですが……」
「貴方となら楽しくできそうです!」
「いいですよ!」
「で、す、が!」
「これを忘れないでくださいまし!」
??‹ええ、もちろんですよ›
アリア幼少期「あ、そういえばお名前は……」
執事〘〜〜!!〙
??‹!!ここまでのようです!›
‹ではまた……›
タッタッタ…
アリア幼少期「行ってしまいました……」
「まあ…!また会えますよね…!!」
これが名前も知らないあの人との出会いだった……
約2000タップお疲れ様です…!
また次でお会いしましょう……
次回 第3話
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