浮いた身体は不安定で、しがみつくように太一くんの首に腕を回す。
抱きかかえられることに慣れていない私は、こんな時どうしても身体が固まってしまうけど、その原因はたぶんそれだけじゃない。
私の身体を大事そうに抱えた太一くんがどこへ向かっているのか、向かった先で私たちはどうするのか察しがつくから。
リアルなイメージまでもが脳裏に浮かび、一気に顔が熱くなるのを手のひらで隠す。
その隙間から様子を窺うと、太一くんと目が合ってそのまま引き寄せられて唇やおでこにキスが降って来る。
その瞳はどこか熱を帯びていて、そんな状態の彼に「待った」をかけるほど純情でもない私は、太一くんがベッドに私を運ぶまでの間に心構えが出来てしまう。
だって、あの日からずっと望んでいたから。
想いは通じ合って、好きの言葉を交わし合って、後は心も身体も隙間なく重なり合いたい。
「下ろすよ」
背中に柔らかいベッドの感**********
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