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今作品で一度も登場していないパラオ(推し第二号)「……..壊れた?」

※謎捏造設定有

では、どうぞ







「…….34.1………」

「そんな熱出ることある?」

「私はないですよ…….」

ドイツから派遣されてきた医者によって一応「ただの風邪」と診断されたものの、あまりにも高い体温のせいでアメリカとイギリスはつきっきりで日本のもとにいた。

「にほ~ん!!!」

ドアを豪快に開けて入ってきたのは現在3ヶ国がいる家の持ち主、パラオであった。

「パラオ、静かにしろ!」

「あ、ごめんなさい…….」

そう言うと礼儀正しくペコリとお辞儀。アメリカとイギリスはその可愛らしさにグッと来た。

そして、自然な動作で頭を下げて見せたことから、日本はそんなところまで教えていたのかと感心する。

「替えの氷枕もってきたよ!」

二ヶ国に比べて遥かに身長の低いパラオは、その健気な様子も相まって一瞬親戚の子供かと勘違いするほどであった。

「にほん、大丈夫かなぁ?」

「まあ、解熱剤は飲んだし、じきに良くなるはずだぞ?」

目を潤ませて心配するパラオに現実を突きつけるのは惜しまれて、アメリカは日本の体温のことは伏せてパラオに話しかけた。

「そっかぁ!」

そしてこの満面の笑みである。後光が差していて眩しい。


二ヶ国の頬が緩んだところで、パラオは急に真剣な顔つきになる。

「ねえ、ここにいるの、ほんとに日本なの?」

二ヶ国の顔が凍る。

「は?何言って_______」

「なんかね、ナイチみたいなんだ。」

パラオはどうやら、日本の身体に触れた時にそう思ったらしい。

「んー、オーラ?みたいなやつがナイチっぽかったし、そもそも日本はこんなに背は高くなかったよ?」

パラオに指摘されてから改めて日本を見てみると、確かにそうだった。

日本は、パラオとは頭一つ分くらいの差であったはずなのだ。だが、今はどうだろうか。パラオの背は日本の胸辺りまでしかない。明らかにおかしいのだ。

「パラオはね、ナイチと一緒にいたから分かるんだよ!すごいでしょ」

「すごいな、パラオ」

「えへへ」

お世辞などではなく、事実本当にすごいと思ったのだ。アメリカとイギリスは全く気が付かなかった日本の不審な点に、パラオはものの数十秒で気付いて指摘して見せたのである。

(これ”も”、日帝が教えたのか?)

観察眼を備えているパラオを心底凄いと思った。




カチ、コチと時計の音だけが響く。

二ヶ国はそれぞれ仕事だと言って退出して行ってしまった。

パラオは昏々と眠り続ける日本を黙って見つめていた。

(ナイチ……..どうして、ここにいるの?)

パラオは心の中で答えのない疑問を日帝に投げかける。

少なくとも、パラオには、今目の前で眠っている人物が日本の皮を被った日帝にしか見えないのだ。


日帝には随分と長いこと世話を焼いてもらった。

だから、日帝には多大なる恩を感じている。

「もう、会えないと思ってたけどなぁ………」

死んだ国は1000年ほどするとまた生き返るが、その際に後継となる国が生きていなければならない。

しかし、1000年も同じ国を存続させる、などという芸当は不可能に等しく、殆どはそのまま生き返ることが出来ずに忘れ去られていく。

「ナイチは、帰って来るのかなぁ………?」




「………ハハッ」

黒い空間の中、一つの国が乾いた笑い声を上げた。

「とうとう、あの米帝に一泡吹かせてやる時が来たか……..いや、米帝だけじゃない。他の連合軍共も全部、全部……..!」


________全部、叩き斬ってやる!!








ようやく物語が進展しそうで一安心しております。

今後も多分謎設定とかいっぱい出てくるし矛盾が生じることもあると思いますが自分に合った解釈でお楽しみください…!

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