…オレの名前は咲坂紫音(一応、女だ)
オレは小学生の時から、女子っぽくなかった 学年が上がるにつれて、あだ名も決まってきた
まあ、ヤンキー・ヤクザ・男っぽいの三拍子だな…一人称が「オレ」なのも、否定されたことはなかった
ただ少し「普通」じゃないだけで、友達もたくさんいた 外見が微妙なせいで、男だと勘違いされたこともあった
……そんなこんなで現在高校生のオレは、父親にあることを頼まれた
父親:なあ、紫音 少し話があるんだが、いいか?
オレ:どした、父さん
父親:実は、父さんの会社(ホテル)でな、久しぶりに、常連さんが来ることになったんだ
オレ:常連?
父親:長年うちのホテルを利用してくれてる、ありがたい方だ
オレ:……ん? オレになんの関係があるんだ?
父親:実はその方は、少し気難しい方でな その方をもてなすのは当たり前だというのに、社員たちが尻込みしてしまって、誰が
もてなすかが決まっていないんだ 俺はもちろん、もてなすけどな
オレ:は……まさか、オレに手伝えっていうのかよ!
父親:すまないが、そのまさかだ
オレ:そんなのやるわけねえだろ……なんの望みを持って言ってんだ?
父親:小遣いはやる バイトだと思え、社会経験になるじゃないか…それに、お前に就職しろとは言わない
バイトで食っていけて、働き先で上手くやれるなら、口出しするつもりはないと決めているんだ
少しは、働くことについて学んでみてもいいんじゃないか?
オレ:ったく……わかったよ、もてなすっつっても、何すればいいんだ?
父親:まあ取りあえず、お前は男のふりをしておけ
オレ:あ?……男装しろってか!?
父親:そうだが……お前にとっても楽じゃないか? 男物の服の方が好きだと言っていたじゃないか
オレ:ああ、まあ、確かに……
父親:常連さんとはなるべく俺が話すから、特に重荷じゃあない 社員にもそう言ったんだがな…
服は用意しておく 常連さんは来週の土曜日に来るそうだ
オレ:ああ、予定は空けとくよ…
父親:紫音、助かった ありがとうな …風呂入ってくる(ガタッ
オレ:ああ、次オレ入るわ (……引き受けちまったな、、やべえことになった……)
↑紫音のイメージです!基本的に白・黒・青の服を着てます 紫音は、少し自分を参考にしてつくりましたw
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