テラーノベル
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ここに来る前僕には大切な人がいた。ただずっとそばにいたいと思うほど大切な人。だけどある日から笑わなくなった。ずっと一人で部屋に閉じこもっていた。僕が「外ので遊びたい!」って言ってもただ静かに「ごめんね、」そう言って僕を抱きしめるだけ。なんでか理由は教えてくれない。ただ静かにその場に座っているだけ。
「ね!僕お外行きたい!」
そう言うけど、静かに座っているだけ。それが何日も続いて…僕は構ってもらえない寂しさとちょっとのイライラが毎日溜まっていった。それでも僕はいつもおいてあるご飯を一人で食べる。お家の空気がどんよりと重たい。
「ねぇ!一緒に遊ぼうよ!」
毎日声をかけるけど完全に無視。なんで?僕悪い子だったっけ?そんなことばかり頭の中でぐるぐる回る。
「ご、、めんね、、」
なにか話したかと思うと「ごめんね」の一言しか言わない。それにあなたは何も食べてない日が続いてだんだん細くなっていく。そんなの僕が見てられないし。だからご飯もそばに置くけど静かに泣くだけ。
「僕の事無視するなら知らない!」
怒りに任せて外に飛び出す。僕のこと無視するあなたが悪いんだもん!僕は何も悪く無いもん!!
気づけば家から少し離れた公園に来ていた。冷たい風が僕の体を冷やしていく。
「うぅ、寒いよ、」
怒りのままに走ってきたから上着なんか持ってきてない。冷たい風に当たっていると自分の頭が冷えていき次第に怒りより悲しみに変わっていく。寒いから家に帰りたい気持ちとあなたが謝るまでは帰りたくないって気持ちがぐちゃぐちゃになる。考えに考えた結果寒いけど公園のベンチで眠ることにした。
目が覚めると知らない場所にいた。周りには海しかない。まるで自分の逃げる道を塞がれているかのように。それにさっきまで公園にいたはずなのに、、
そんなことを考えていたら近くで声が聞こえた。
「ご利用ありがとうございます。」
優しい声が聞こえる方へ歩いていくと駅員の人がいた。
「ここはどこ…?」
「ここはRed Spider Lilyという駅です。記憶が戻り、切符を見せていただければあなたの終点までお連れいたします。」
最初は言っている意味がわからずに混乱した。僕の終点?記憶が戻ると?
あまりにも僕が困惑していたからか、言葉を付け足して
「あなたの一番大切なものがこの駅の何処かにあります。それを見つけることができればすべてを思い出せるはずです。」
僕の一番大切なもの…なんだろう。とにかく探してみよう。僕の大切な人も、きっと僕を探してくれてると思うし!
コメント
1件
おお、第2話読んだよ!なんか切ないな…「ごめんね」しか言わない大切な人の存在が気になる。笑わなくなった理由とか、なんで閉じこもってるのか、すごく気になるわ。それに「Red Spider Lily」って駅、名前からして意味深だよね。一番大切なものを見つけたら全部思い出せるって、どんな過去があるんだろう。少年の寂しさとイライラが伝わってきて、続きがめっちゃ気になる!
ひまわり
101
眠狂四郎
184
#溺愛
桜咲かな
683
#溺愛
桜咲かな
499