「何よ!何なの?突然、何?」
訳の分からない、岩本は
目黒を見つめて、激しく動揺…
その傍らには、涙を溜めた深澤の姿…
「ふっかさん…。説明して貰えますか?」
目黒が優しく声を掛けると…
深澤が静かに頷いた
「だって、あの日…。照が【翔太が可愛い】って言ったから…。だから俺…あんな事…」
ついに泣き出した深澤を
オロオロしながら慰める岩本…
「岩本君…何で、そんな事…ふっかさんに言ったんだよ…」
最近、2人は良く飲みに行っていて
その理由は、岩本から持ちかけられた…ある相談
「俺さ…好きな奴が居るんだけど…。男同士の恋愛って、どうしたら良いのか分からなくって…///」
珍しく、自信なさげな岩本の…恋の相談に乗っていた為
彼の気持ちは、嫌という程聞かされていた
「本命は、ちゃんと居るはずなのに…。なのに、何でそんな事?」
「それは、目黒がいつも【翔太君、可愛い】って…飲む度に自慢するから…。それがただ、うつっただけで…」
その言葉に他意はないと、岩本が深澤に謝罪した
「それじゃ…俺は、何の為に…」
寝ている渡辺に忍び寄って
首に吸い付き痕を残す…
「だって俺は、照の本命は翔太だと思って…。これで2人が拗れたら…照の入る隙も生まれるかもって…」
予想外の現実に…
深澤が更に、泣き始めた
「岩本君…。これはもう、後は自分で言うしかないよ…。こんなに思い詰めて泣かせてるのに…まだ、グズグズと二の足踏んでるつもり?」
目黒が岩本を鋭く睨み…
勘弁した岩本が、深澤の身体を抱き寄せた
「ごめん。俺が言葉足らずだったから…」
一方、抱き締められた深澤は…
何が何だか分からない
「俺が本当に好きなのは、ふっかだから…///それを、ずっと目黒に相談してて…///」
「それじゃ…照の好きな人は…」
「ずっと、ふっかが好きでした…///」
やっと伝わった、お互いの想いに
目黒が、やれやれ…といった表情を見せ
そのまま、静かに去って行った
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